先日、道東方面で滞在した時のこと。
ベースキャンプ地は標茶町だったのですが、そこから斜里町知床方面や羅臼町方面へと忙しく足を延ばしていました。
わたしの住まいは札幌市なので、道東方面に行くことはそうそうなく、今回訪れたのもほんとうにひさしぶりのことで、たいへん楽しみにしていたのですが・・・
この時期の道東地方は、晴れ間が見えることはなく、良くて曇り、悪くて雨。
気温も6月としては低く、服装にも気を遣う状態でした。
名所のひとつ、神の子池。
それでも行きたい場所、見たい場所を訪れたときには雨は上がり、とても過ごしやすい気候が出迎えてくれたのはとてもラッキーなことでした。札幌に帰る日には道東地方でもほんとうに久しぶりの快晴が訪れ、心身共にすっきりした記憶があります。
天気もそうなのですが、普段訪れない場所で珍しいものを見ると、そこに想いを懸けたひとたちの情熱を感じることがあります。
羅臼町の道の駅でランチを済ませ、お土産品を眺めていたら、小さなブースにこんな商品が置いてありました。
その名も「こんブッセ」
羅臼産昆布をブッセの生地、そしてクリームに練り込んだというもの。
試食をさせていただき、その後購入しましたが、後味に確かな昆布の味が。
それもいやらしくない程度の塩味で、これも新しいスイーツなんだなぁと感心しました。
そして驚いたのが、この商品のパッケージ。
ただ食べ物を入れる「箱」という役割に留まらせず、購入者の「目」を楽しませる趣向を凝らしています。
こういった考えは他の商品では見なかったので、ほんとうに驚きました。
羅臼を知って欲しいという純粋な気持ちが、素晴らしい商品を生み出した瞬間でした。
こちらのスイーツを扱う会社は他にクリームペーストや羅臼昆布と鮭節が入ったドレッシングなど、ちょっと贅沢に感じる1品も販売。
ネットショッピングでも購入できるそうです。
www.shiretoko-rausu-chemicle.com
当時は地元の高校生が現地実習ということで店頭に立ったり、観光案内の窓口で対応していたりと、思わず笑顔になる取り組みも垣間見えました。
次に驚いたのが、なんと「牛乳」でした。
それも
「養老牛放牧牛乳」
です。
活動拠点のひとつだった「中標津町」。
ここは酪農が盛んな土地で、地元のスーパーで買い物をしましたら、札幌では見ることのない乳製品やお肉の加工品がずらりと並んでいました。
その棚を見るだけでも楽しく、食材探しそっちのけ(笑)
翌朝の食材ととともに、幾つか購入しました。
先ほども紹介しました、養老牛牛乳。
これが、うまい。
抜群のおいしさです。
これまで飲んできた牛乳の美味しさの指標が「コク」でした。
あっさりな牛乳も飲むことは飲むのですが、やはり物足りなさが残りました。
しかぁ~し!
この養老牛牛乳、すっきりしているのに、コクもある。
甘みもある。
そして嬉しいのが
「お腹にこない」
のです。
この牛乳は養老牛温泉にて宿泊した際、朝食に頂いたのですが、一口飲むごとに驚嘆の声をあげてばかり。しかも振らずに飲んだため、フタを取って飲もうとしたら乳脂肪分が上部に固まっていて肝心の牛乳が流れ込まない始末(笑)
いや、それも立派な驚きでした。
固まった乳脂肪分もやさしいバターのように感じましたし、それはもう驚きの連続でした。
あまりにおいしかったので、牧場へ直行。
快晴!
そこでソフトクリームをいただきました。
これがまたおいしいこと!
もう、今回は道東の食べ物に驚かされてばかりです。
もちろん温泉も色んな種類のお湯があって楽しめましたが、何よりも食べ物がおいしいことに改めて驚きを感じました。以前訪れたときから食の嗜好が変わったというのもありますが、本当に北海道という土地は広大であり、たくさんの魅力が詰まったところだなと思いました。
道中の運転はひとりで行いましたが、その景色にも癒されました。
途中峠越えをしたときにはキタキツネを見かけました。これも北海道ならではですね。
昨日の続き、ではないですが、外に出ることで新しい発見がある。
新鮮な気づきを得ることが出来ます。
それは家の中でPCの画面越しに見ることも可能だと思いますが、出来ることなら直に見て、そして感じて欲しい。
そこには「画面越し」では感じることのできないものがあるからです。
これから北海道も暑くなり、熱中症に気を付けなければならない時期がやってきます。
暑さに負けず・・・と言いたいところですが、適度に体調管理をして、新鮮な刺激と発見をたくさん吸収し、自身の生活につなげていきたいと思いました。