つたわりとどけ。

日常と非日常のはざまから、伝え、届けたいことを個人で探求し、実践します。

詩に触れて、感情の奥にある魂とハートを高揚させる。泥まみれになっているからこそ、伝え届けたいものが、あるんですよ。

書くことが、浮かんでこない。

 

 

 

 

この時間で、この状態は、まずい(笑)

 

 

ここ数日文書作成を続けてきたから、脳内回路のパフォーマンスが落ちているんだと思います。

 

まいった。いや、まいった(汗)

 

 

 

 

 

 

という訳で、久しぶりに本棚を眺めてみました。

 

そうすると、東京からの出張帰りに購入した1冊の本が目に入ったのです。

 

 

それは詩集なのですが、何人もの詩人の作品からピックアップしたいわゆる「オムニバス」。

 

帰りの機内でさくっと読めるものを探していて、これを購入したんでした。

 

 

 

 

改めて、掲載されている詩を読んでみると、ひとりの詩人の詩に目が留まった。

 

その方は「塔 和子」さん。

既に故人ですが、掲載されている詩に、なんと表現してよいかわからない存在に抱擁された感覚を覚えました。

 

その詩を紹介しているブログなども多くあるので、ここでもその詩を掲載しようと思います。この詩を噛み締めていれば、わたしも、オマージュではないけれど、何かしらつぶやくことができそうな気が、しています。

 

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「胸の泉に」 塔 和子

 

 かかわらなければ

 

  この愛しさを知るすべはなかった

 

  この親しさは湧かなかった

 

  この大らかな依存の安らいは得られなかった

 

  この甘い思いや

 

  さびしい思いも知らなかった

 

 人はかかわることからさまざまな思いを知る

 

  子は親とかかわり

 

  親は子とかかわることによって

 

  恋も友情も

 

  かかわることから始まって

 

 かかわったが故に起こる

 

 幸や不幸を

 

 積み重ねて大きくなり

 

 くり返すことで磨かれ 

 

 そして人は 人の間で思いを削り思いをふくらませ

 

 生を綴る

 

 ああ何億の人がいようとも

 

 かかわらなければ路傍の人

 

  私の胸の泉に

 

 枯れ葉いちまいも

 

 落としてはくれない

 

 

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詩人の小池昌代さんは、この詩を「貪欲な詩」と評している。

 

そして「美しい」とも評している。

 

この詩の美しさは、わかる気がする。

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辛い思いをすると かかわりをもちたくなくなることがほとんどだ

その反面 嬉しいことを経験するとそのかかわりに感謝したくなるほどだった

そのどちらも かかわりがなければ生まれてはこなかった

 

かかわりのひとつひとつに浮き沈みを覚えず

それは己を揺るぎなくさせるための火花だと察せ

結局は かかわりを故意に離れた者が いちばんかかわりを怖れることになる

 

かかわることに 責任を持て

かかわることの 責任を果たせ

かかわることは 己でいること

 

黙って何もしないよりは はるかにましだと思う

 

 

泣きながら各駅停車の列車に揺られることも

メールが時間差で届いてタイミングを逸することも

そのときの苦しみや辛さや痛みが相手に伝わらなくても

 

今しかないということの大切さを理解されなくても

常識という枠に囚われて大事な時に動くことを拒否されたとしても

 

そのかかわりに感謝して 失わないようにしよう

 

 

 

 きみよ 守らず 前に出よ

 

 失っていては いつまでも目覚めはこないから

 

 

 

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No.5「ブレイクスルー」

 

キーワード「浸透する」「進み出る」「目覚め」「進歩」