つたわりとどけ。

日常と非日常のはざまから、伝え、届けたいことを個人で探求し、実践します。

展開する。そうすると縁という「種」が生まれる。その種はやがて「木」になる。 -NPO法人ねおす、発展的解散に寄せて ②-

フォーラム当日の流れですが、以下の内容で行われました。

※フォーラムの内容と所感については2回に分けて書きます。

 

 

  1. 講演:ねおすの歩み「共同・協働事業の展開へ」

  高木晴光 (NPO法人ねおす理事長)

 

 2.リレートーク:「ねおすのこれから」分派する各拠点からの報告

 

・上田融 (NPO法人いぶり自然学校 代表理事)

・荒井一洋 (NPO法人大雪山自然学校 代表理事)

・高木晴光 《黒松内ぶなの森自然学校( NPOくろす野外計画社)》代表

・南極昭和基地より、樋口和生 (第57次南極地域観測隊)からのメッセージ

 

 3.講演:「市民共同・協働のカタチ」

 

  大室悦賀 (京都産業大学 経営学部教授)

 

 

 

休憩をはさみつつではありましたが、3時間30分の長時間にわたり熱い夢のはなしを聞くことが出来ました。

 

 

解散式のようなイベントなのに「夢のはなし」とは、どういうことでしょうか。

 

 

各公演をかいつまみながら説明してまいりますと

 

ねおすの歩みとして高木理事長が登壇。かんたんにねおすが歩んできた歴史を振り返るとともに、今回の「解散」の選択について説明。

「解散」という選択をした理由としては「ねおすとしてのミッションはほぼ行うことができた」とするいっぽう「新たな目標・課題が出てきた」ため、時代に合わせるかたちで解散は解散でも「発展的解散」とし、別な表現で「分派・分社化」するとした。

 

高木理事長はレジュメを予め作成し登壇、講話をしていましたが、感極まり、男泣き。

その気持ちは、こんな未熟者でもよくわかりました。

20年ほど一緒に歩んできた団体がなくなる。ねおすという名前も一部を残し公の場からは姿を消す。その結果は納得いくものであっても、やはり悲しくて仕方ないのだと思う。

その気持ちがあるからこそ、次の手を打つことが出来たのかなと、拝聴していて思った。

 

リレートークは各自然学校の活動がどのように展開され、地域に根差したかをかいつまんで説明してくれました。

 

いぶり自然学校は当初登別市にあるフォレスト鉱山を活動拠点にしていましたが、そこを共同で運営していた別のNPOに託し、苫小牧市へ移転。植樹祭で天皇・皇后両陛下がお見えになった会場跡地の管理を任されるという不思議な縁に巡り合う。現在は和みの森として森づくりを担当し、幼稚園児や修学旅行生などの受け入れを行って木育(もくいく)も含めた総合活動を展開しています。

 

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いぶり自然学校 上田さんのトーク。

 

 

 

大雪山自然学校はその名の通り「大雪山」の登山道を管理することから活動が始まる。

東川町側のルート(姿見の池周辺)の整備や啓蒙活動に励みつつ、もうひとつの「軸」としての活動の場を探し求めていました。そこで出逢った場所が「キトウシ森林公園」。事務所も公園内に構えることが叶い、いぶり自然学校での実践例を踏まえながら、キトウシ森林公園でも森づくりや各種活動を展開しています。

 

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 大雪山自然学校 荒井さんのトーク。

 

黒松内ぶなの森自然学校は「自然体験活動をするうえで必要なことを体現」したかたちの施設。当初ねおすは札幌から各地方へ参加者を送迎、各種アクティビティを提供していたが、その活動に限界があることを感じていたころ、自然体験活動を行う「現地」に居を構えることを決断し、実践。「その場所で暮らしながら自然体験活動を提供」することで、地域の外からは見えなかった事情が明らかになり、そこに入り込むことで立ち位置を確立していきました。このスタンスはいぶり・大雪山自然学校にも活かされており、今後のアウトドアレジャーのかたちを変えていくものだと考えています。

 

 

 

 

 

この節目の出来事を誰かの歌で表現できたなら。

 

 

 

そう想って探したのが、この「うた」でした。

 

 

youtu.be

 

-つづく-

 

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今回の出張で最終回となる「モノ&メンタル スペースクリアラー講座」。そのため更新のタイミングが不定期になります。

 

北海道新幹線が動き出した、その中継を少し見たあとに引いたカードが、

 

 

 

 

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No.39「進歩」でした。

 

キーワードは『前進、改善、発展、進化』

 

 

 

 

このカードを見たとき、やはり今日から運行を始めた北海道新幹線のことが出てきました。

 

 

華々しい開業ではありますが、在来線との互換性の話やら、地元観光の話やら、一本のインフラが通ることで発生するであろう様々な効果や波及を期待せずにはいられないいっぽう、次々と決まっていくものごとに対して否定的な立場のかたも少なからずいたと思います。

 

 

それでもきょう、ひとつの節目を迎えたということは「常に変化し続けなければならない」という「前進」の命題があるからだったと思います。

 

普段の生活においては何も変わらない、通常通りのものを望んでしまいますが、少し視点を変えてみると「少しでも改善できないか」「少しでも進化できないか」という姿勢が見えてきます。

 

 

その心意気があるからこそ日本という国、そしてそれぞれの「街」が発展してきたことをわたしたちは忘れてはなりません。

 

 

あなたには「ほんとうの気持ち」が備わっています。

 

 

それは誰からの指示でも、誰から教わるものでもありません。

 

他のひとの意見に惑わされずに進むことは、ほんとうに大切で、ほんらい求められていることです。

 

 

だからこそ、さまざまなかたちで自主性を奪おうとするものに屈せず、あなた自身が求めているものを見つけ出してください。

 

 

 

 

 

 

そこから、ほんとうの発展がはじまります。