つたわりとどけ。

日常と非日常のはざまから、伝え、届けたいことを個人で探求し、実践します。

満を持して「爆ぜた」日本ハム。その爆風は広島の勢いを鈍らせました。~日本シリーズを振り返って②~

きょうの日記はプロ野球日本シリーズ、第4戦から第6戦です。

 

 

 

 

 

第4戦  於:札幌ドーム

 

 

 

1

2

3

4

5

6

7

8

9

H

E

広島

0

0

0

1

0

0

0

0

0

1

6

1

北海道日本ハム

0

0

0

0

0

1

0

2

x

3

5

1

 

 

第3戦同様、緊迫した試合となりました。

 

日本ハムの先発は高梨。対する広島の先発は新人の岡田というオーダー。

両投手とも、1失点で中継ぎに後を託しています。

第3戦あたりから、得点をあげることができる状況がシビアになってきました。それだけ、両方のチームの力が拮抗したと言えます。

エラーは双方ひとつずつ。打ったヒット数もほぼ同じです。それだけ締まった試合だったということになります。

 

この試合を決定づけたのは8回裏に放たれたレアードのホームラン。

そして、今後の試合の流れを創ったのは、9回表、岡選手の好捕と、宮西投手の気迫だったと思っています。

 

第3戦はサヨナラ勝ち。そして第4戦はリードを守っての勝利。同じ勝利でも、内容が変わってきました。それはじわりと、広島の勢いを押し返しているようにも見えました。

 

 

 

 

第5戦  於:札幌ドーム

 

 

 

1

2

3

4

5

6

7

8

9

H

E

広島

1

0

0

0

0

0

0

0

0

1

7

0

北海道日本ハム

0

0

0

0

0

0

1

0

4x

5

7

0

 

 

この試合で、日本ハムが3勝をあげ、先に2勝していた広島より先に王手をかけます。

広島は先発投手に第1戦で投げたジョンソンを持ってきました。そして日本ハムはシーズン途中から大谷投手のケガにより代役で投げることとなった加藤投手がマウンドに立ちます。

 

広島が初回に1点をあげていますが、これは加藤投手の独り相撲でした。顔色も白く、ド緊張まるわかりでした。野球解説者からも「ふわふわしている」と評されたほど、これは本人にとっても酷であったと思います。クライマックスシリーズでも4失点し、早々にマウンドを降りましたし、この日の試合も2回途中でマウンドをメンドーサに譲ります。これは経験不足と言われてもしかたありません。メンタルの問題かもしれません。どのようにして静けさを保つかが、この若いピッチャーにはまだつかめていないのだろうと思います。そう考えるとこの大舞台で投げるというのは誰もが緊張すること。初戦の大谷投手ですら、緊張したのですからこの日の加藤投手を責めるのは無駄なことかもしれません。

 

広島が幸先よく先制しましたが、これが日本シリーズ初戦とかであれば、この点数は1店ではなかったように感じます。それが1点「しか」取ることが出来なかったというのが、広島の選手の苦しいところだと思いました。2回も満塁になりながらも、メンドーサ投手に完璧に抑えられています。まだまだ怖いところはあるのですが、段々と抑えることができるようになった日本ハムから見てみれば、広島はもう驚異となる存在ではなくなりました。

 

いっぽう広島側は、投手リレーを勝利の方程式で行います。

そうすることで安定を狙っていたでしょうし、勝ち越しが出来ると踏んでいたのかもしれません。

 

 

 

その盤石なる自信に、綻びが生じ始めます。

 

 

 

小さな亀裂、小さな綻びを広げたのは、日本ハム側の必死なプレーでした。

7回裏、岡選手の犠牲フライは浅めの外野フライでした。その時の3塁ランナーは田中賢介選手。これまでは足が速いイメージを持っていましたが、今季はそんなに走っている印象はありません。

 

しかし、ここで田中選手はタッチアップを行います。

個人的印象では、フライをキャッチした広島の選手がタッチアップを開始したことに驚き、一瞬の間を置いてからホームに送球したように見えました。結果として、田中選手にタッチをすることができず、セーフになり追いつきます。決して田中選手の走塁は速く見えなかったのですが、ホームに差し掛かる際の鋭さったらありませんでした。これが気迫なんだなと感じた瞬間でした。

 

そしてこれが、9回に活きてきます。

鮮明に残る、西川選手のサヨナラ満塁ホームランです。

広島の抑え、中﨑投手は2アウトまで取ったものの、塁をすべて埋めてしまったことで動揺し、西川選手に甘い球を投げてしまいました。

 

 

 

この時点で、広島の勝利の方程式が崩れます。

それは好機を活かすことが出来なかったうえに最悪のかたちで相手に勢いをつけてしまった、広島最大のミスにつながりました。

 

 

 

 

第6戦   於:マツダスタジアム

 

 

 

1

2

3

4

5

6

7

8

9

H

E

北海道日本ハム

1

0

0

3

0

0

0

6

0

10

12

2

広島

0

2

0

0

1

1

0

0

0

4

7

1

 

 

試合後半まではシーソーゲームとなりました。ホームに戻った広島は息を吹き返したかのような勢いで日本ハムに立ち向かいます。

 

そして、この試合は双方仕掛けるのが早いと思いました。この試合が意味するものを、両チームの監督・コーチ・選手全員がわかっているようでした。

 

 

 

先発投手を3回で変えた日本ハム(前の回で代打矢野選手を送るも三振)。

この時点で、日本ハム側は総力戦決定となります。

 

いっぽうの広島は先発の野村投手を前半でかなりの球数を投げさせ、5回表の時点で交代します。日本ハムの粘りが、広島の計算を狂わせました。広島は2番手にヘーゲンズ、3番手に今村、4番手にジャクソンと、かなり細かく動いています。一方の日本ハムは増井投手の次は鍵谷、3番手に石井(裕)、4番手に井口、5番手にバースと、こちらも積極的に変えていきます。

 

投手の起用は頻繁に行われたいっぽうで、対称的だったのは代打の起用です。

日本ハム側は2回に矢野、6回に谷口、その後代打ではないですが、7回に杉谷と市川、その杉谷の代打として9回に陽を起用しています。

いっぽう広島は4回に安部・新井と連続で起用した後に捕手に會澤を起用。その後6回に代走に赤松、代打に下水流、9回に西川を起用しています。

 

これを見ていて思ったのは、広島側は何だか急いでいるなと。性急さを感じていました。

序盤に日本ハム側にエラーがあり、またそれが重なり、同点に追いつくのですが、6回が終わった時点で投入した人数は日本ハムが2人。対する広島が5人です。この起用法を見ても、選手を使うタイミングと量のバランスが取れていないように感じました。

 

 

それだけ、広島は1点が欲しかったということになるのでしょう。結果として同点に追いつくことはできたものの、その後の力は及びませんでした。

 

 

 

前の試合の再来プラスアルファ。

今年の日本ハムを象徴づけるタイムリーヒットと、ホームランで試合と、この日本シリーズを決定づけました。それは、日本ハムがシーズン中に球団新記録となる15連勝を果たした、まさしく連勝中のような雰囲気で野球をしていることでした。目に見えるところでの戦いと、目に見えないところでの戦いは、当初広島が優勢だったのですが、その後日本ハム側がそれを凌駕するかたちで幕を閉じました。

 

 

 

最後の試合はあっけないという解説者のかたもいましたが、まさしくあれが試合を決定づける一打であったことは言うまでもありません。監督の責任という話も出ていますが、総力戦の結果です。どうやって野球をしていくかという意図が明確になった試合でした。いずれにしても、いい野球を見せてくれたと思いました。

 

 

 

そうそう。個人的に広島のメンタルを打ち砕いたのは、バース投手のタイムリーヒットだと思ってます。何となく打つと思っていましたし、打ちたがってるようにも見えました。というのも、確か交流戦のときにバース投手は打席に立っていて、結果アウトになりましたがいいスイングをしたなと思ったことがあったのです。なのでひょっとしたら・・・と思いながら試合を見ていましたら、甘いところに球が、バース投手からしてみれば絶好球に違いなかったと思います。おまけにバース投手は3勝挙げてます。影の功労者ですね。

 

 

 

 

 

 

 

 

序盤は広島がリードしていたものの日本ハムがまくり、差をしっかりと広げて逃げ切ったという印象の残った日本シリーズでした。また同時に、ひとにとって必要なのは、順調なときと同様に、逆境にさらされることも大事なのだと感じました。それはゴムを引っ張り、その反動で反対側にゴムが伸縮する、そのための準備期間のようにも感じます。それは苦しいことからは逃げたい。何不安なく、不自由なく過ごしたいという人から見ればごめんこうむりたい環境に違いありませんが、仮に逃げおおせたとしても、それで果たして良いのかどうかは、神様、ではなく、自分自身が知っています。あらゆることを含め、自分に必要なことが今目の目に起きているのであり、それを「やる」と覚悟を決めない限りは、その呪縛からは一生どころか、成仏するまで逃れられません。

 

 

たまにこのブログでも紹介するオラクルカードは、メッセージとしては不吉なことを言いません。ただ、その人にとって必要なことであれば、例えば我慢しろとか、理解に努めろといったメッセージは送ってくることがあります。そのメッセージを取捨選択するのではなく、それを提案として受け止め、考察することで、その先の展開が「開ける」のだとぼくは思っています。

 

 

 

 

 

次回は日本シリーズ記事、最終回です。

 

なお、スコアボードと試合の経過は、NPB公式HPとスポーツナビを参照にしました。

 

 

 

 

きょうまでに読んだ本

 

強く生きる言葉 岡本太郎 イースト・プレス

松浦弥太郎の仕事術 松浦弥太郎 朝日文庫

エドガー・ケイシー 悟りの発見 カルマと転生の真実 イシュヴァル・C・シャルマ著 林陽訳 中央アート出版社

沈黙の春 レイチェル・カーソン 新潮社

 

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