なんでしょう。昨日発送方法について書いてみたら、次は「振込(送金)」について書いておこうか、という気分になってしまった。
ぼくがオークション以外で振込みを行うことは月に1回もありません。
振込みが発生する時は
・旅行代金
・注文した商品の支払い
・イベント参加費用
・固定費(家賃や光熱費)の初回支払い
・
ぐらいかなぁと考えています。
昔は、振込はすべて銀行(郵便局)の「窓口」でしかできなかったように思います。
しかも、所定の用紙に記入して。
振込手数料も、今と比べると高かったもんです。
それで、振込先口座の番号などを間違えると、その送金したお金が「宙に浮く」状態になってしまうことがあって、それを修正したうえで「送金し直す」ためにも手数料がかかったりします。そう考えると、振込(送金)というのは結構時間のかかることだったように思います。
時代と共に、この振込(送金)は、ATMで行うことができるようになりました。
理由は、窓口業務の負担軽減などですね。
その後、ネットでも口座の確認や各種手続きが出来るようになり、利便性は高まります。
このような時代背景のひとつに、ネットバンックの台頭があります。
店舗を持たずに、ネットでいろいろできるというやつです。
手数料も実店舗より安価ということもあり、利用者は増えていきます。その動きに敏感に反応したのが、銀行です。銀行も最初はATMの機能拡充、そしてネットバンキング機能を携えます。そしてついにはカードローンにも手を出します・・・
このような時代の流れで、機能は拡充する一方で、手数料は値下がりします。
おおよその操作もATMもしくはネット経由で行うことが出来るので、預金者は時間を気にすることなく手続きを行うことが出来るようになりました。
でも、ネットバンクが出た頃にいち早くWebでのサービスを始めたのはゆうちょだったように思います。ぼくはゆうちょ、地銀そしてネットバンクを保有していますが、ネットで残高や振り込みをすることができるようになったのは、ネットバンクが先か、ゆうちょが先かというような記憶だったりします(間違っていたらごめんなさい)。
オークション利用開始時、支払いのほぼ100%は振込みでした。
その後、支払いの方法もクレジットカードを介した決済方法や、銀行決済など多種多様になります。
それが出品時になると「切手」での支払いだったり(これはまれ)することもあります。
でも現在は、ほとんどが「ヤフーかんたん決済」というものに変わりました。
支払いも、簡略化を図りました。
以前のように、郵便局や銀行の窓口に行って手続する必要はなくなりました。
近所にあるATMで手続きできますし、ネットバンクの利用登録をしていれば、ネット上での決済が可能です。また事前に利用登録していれば、クリックひとつで決済が可能になりました。パスワード等の打ち込みは必要ですが、デジタルに慣れていない人間にとってはなんのこっちゃわからん!という事態になっていると思います。
何でこんな話を書こうと思ったかと言いますと、
「便利は不便を呼ぶ」というフレーズが頭に浮かんだのです。
いつからでしょうか「○○詐欺」ということばがはやり始めたのは。
その時期は、まるで銀行からの振り込みが簡単になり、かつ操作がよくわからない年代が出てきてしまった頃に合わせたかのようです。
時折銀行に行きますと、高齢者の方が「年寄だから面倒なことはしたくない」と仰っていたりします。要するに面倒な操作は勘弁してくれということです。
確かに、色んなボタンを操作するのが「面倒」もしくは「難解」と感じる方は少なくないと思います。
いやいや、考えてみてください。
果たして、そんなに面倒なことでしょうか?困難なことでしょうか?
まさしく犯罪を行う側は、そこにつけ込んで「指示」を行い、機器を操作させ、じぶんの手で相手に送金をさせているのです。
このような事態を迎えてしまいますと、もう「面倒」だからだとか「困難」だからという言い訳は通用しません。これで仮にお金を間違えて送金したとしても、責任の所在は難しくなります。
理由は「じゅうぶんな管理をおこなっていないから。」
今やこの手の犯罪はメジャーになったものの、未だ被害に遭う人たちが後を絶ちません。
その背景としては心理的な作用も働きますが、ひとつの予防策としてATMの使い方を覚えておけば、指示の内容によっては「おかしい」と疑問を持つフラグを立てることができます。面倒なことをすべて若いモンに任せるのは、高齢者の特権ではありません。残念ながら、これも先延ばし・棚上げであります。
あと、仮の話ですがシステム障害で送金などの手続きが一時的にでも「書面」で行われることも考えておいた方がいいと思います。アナログは時代遅れだ、古いという考えが定着していますが、実は時代に合わせた一番シンプルでスムーズな方法であったりします。現在は何でもパソコンやスマホから操作ができますが、それが「できない」かもしれない事態を「想定」しておくべきだと思います。起こってからあたふたするのはスマートではありません。もちろん、障害を復旧するための努力を企業側は行いますが、長期化することも考えられるわけです。その時の代替方法が「アナログ」なものであったとしたら、それでもやらねばならないときがあります。その時のために、手順だったりとか、どんな用紙を用いるかくらいは確認してもロスにはならないと思います。
かつての高齢者は、その手先で複雑困難なことをいとも簡単にやってのけるという存在で、とても貴重であり、尊敬もできる存在でした。
しかし、現在になると徐々にではありますが「わがまま」な高齢者が増え、すぐに声を荒げる「短気」な高齢者も増えています。頼れるじいちゃん、やさしいばあちゃんというのはだんだんと少なくなってきたように思います。
だからといいますか、とにかく残念なのです。
個人的には、ATMで操作する方がかんたんで、手技を用いてあれこれとつくるほうが、よほど面倒で困難に見えるのです。
それはひょっとしたら「先入観」かもしれませんし、あれこれと説明が多いからかもしれません。それは説明する側の力量不足を嘆くしかありませんが、いま改めで「自分の身は自分で守る」ということを肝に銘じ、そのために必要な行動を起こしていただければ・・・と勝手ながら思っています。
便利さの裏側には不便さが潜んでいる。
不便さのなかでも便利さの光明は隠れている。
何かが良くなれば、何かが悪くなる。
ずっとその場所におらず、時代に合わせた動きが出来るならば、その変化にも年齢に関係なく、柔軟に対応できると思ってなりません。
きょうまでに読んだ本
図解 トヨタの片づけ OJTソリューションズ
きいろいゾウ 西加奈子 小学館 ※絵本
きみはうみ 西加奈子 スイッチパブリッシング ※絵本
めだまとやぎ 西加奈子 LD&K BOOKS ※絵本
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