つたわりとどけ。

日常と非日常のはざまから、伝え、届けたいことを個人で探求し、実践します。

じぶんで、どーにかしていくこと。

ここ最近のボランティアや木育マイスターでの活動、そして自身の仕事において、自分でも「変わったな」と思える瞬間を感じ取ることがあります。

 

 

 

それはなんてことない、ごく僅かな変化、もしくは前進であると思うのですが、明らかに去年と今年の「姿勢」が違うことに気がつきました。

 

 

 

この感覚は何なのだろう。

 

そう考えたとき、記憶の引き出しから持ち出されてきた言葉は

 

 

 

「どーにかする力(DSR)」

 

 

 

でした。

 

 

 

この語句は今年解散したNPO法人ねおすという団体が、活動の成果というか、これまでの活動を振り返った時に生まれたひとつの「定義」でありました。

 

 

 

その時の記事はこちら(4回にわたり連載)

maruyamabase.hatenablog.jp

 

 

 

 

その時の心境としては、お世話になったねおすが解散するということで少々感傷的になっていました。この団体がきっかけで、ぼくは前へ進む、変わるための舵を切ることが出来ましたし、新鮮な学びは解散後独立した各団体からも得ることが出来ています。

 

 

 

話を戻して、この「どーにかする力(DSR)」は、目の前にした各種課題(問題)を文字通り「どーにかして解決に導く」もので、言い換えれば「火事場のクソ力(もとい、馬鹿力)」のようなものになると思います。要は「途中で投げ出さない」ということになり、自分自身で考え、そして行動して、停滞を生まない状態を維持することに努める力とも言えます。

 

 

 

でもちょっと待ってください。この力は、現代になって新しく生まれたものでしょうか?と、考えてみました。そうしたら、これはずっとずっと昔からあったものだと感じました。

 

 

 

 

 

 

 

 

裏付けとまではいきませんが、理由として「機械の発達・ネットの普及」があります。

 

 

 

すんごい昔話になりますが、縄文時代から明治時代、そして昭和の頃までは、ずっと「開拓」に力を入れてきたように思います。数々の問題に対してまさしく「どーにかする」ことによって打開し、生活していくことに直結させていったのではないでしょうか。そしてこの「どーにかする」のは、じぶんの手であり足であります。手足を自ら動かすことで、着実に力と実績、そして経験や振興を積み重ねていきました。

 

それが、平成になって大きく傾向が変わったように感じたのは、インターネットが普及し、定着したこと。そして体力的負担を軽減させるものが次々と登場したことが、本来あった「どーにかする」という気持ちを萎ませてしまったようです。

 

 

 

何かわからないことがあったら、人に聞いたり、自分であれこれ試して失敗を重ねていったものだと思いますが、現代ではまずパソコンやスマホで「調べる」ことから始まります。調べて解決方法を検索することで、確実に成功する方法を調べ上げます。

これは言い方が悪いかもしれませんが、成功を時間で買う、といったものになるでしょうか。地道な作業や努力を嫌い、効率の良さを重視した行動は、いつしか「自分で考え、行動して解決する」という、本来持っているべき能力を極限まで弱めてしまいました。

 

ネットで調べるということがまだなかった時代では、人に聞いたり、とりあえずやってみたり、とにかく考えたり書いたりしてみて、実現に向けてとにかく動いていたような気がします。現代はこの力を手放しつつあります。便利な機械は結局「指」しか動かしていません。検索すればとにかく「検索結果」は出てきます。が、そこに正解がすぐに見つかるかは、疑問だと感じています。

 

 

 

この世界のひとすべてではないですが、やはり割合は多くなりました。

便利なものに頼ってしまうと、その便利さに囚われてしまいます。

逆にその便利さが、本来有しているものを不便にしてしまうことだってあります。

それをよくよく考えて、適材適所で使い分けていきたいと昨日の現場でふと感じました。

 

 

 

そしてこの「どーにかする力」は高齢化社会にも一石を投じるのではないでしょうか。

治療ではなくて、あくまで自力で生きていくための必要な要素としてです。

 

 

 

昨日の現場での、万年暦作成にはほんと手間取りました。

見本もなかったので、目の前に「正解」がなかったのです。

書くものもないので、みなさん頭で考えていました。

ぼくの場合は、それに加えて全体の進行管理が加わっていたので、ちょっと焦っていました。そして少し考えたあと、からだが動いていました。なんてことないのですが、ぼくにとってはとても大きな変化であり、成長だと感じました。

 

 

 

ぼくにはしっかりと「どーにかする力」が養われている。

 

数々の野外活動で、そして屋内での活動でも。

自分で考え、そして動く。どーにかする。

 

 

 

 

 

 

お金ではない、生きていくためにほんとうに必要なもののひとつを、着実に手にしたと実感できた瞬間でした。

 

 

 

 

 

 

きょうまでに読んだ本

 

いのちのためにいのちをかけよ 吉村正 地湧社

去年の冬、きみと別れ 中村文則 幻冬舎

BLUE GIANT 9巻 石塚真一 小学館 ※コミックス

 

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