つたわりとどけ。

日常と非日常のはざまから、伝え、届けたいことを個人で探求し、実践します。

ヂェン先生の服を買いに。~目的の国、台湾~

ここ数日間、札幌や他の地域では気温が例年以上に上がり、ゴールデンウィークに桜の開花がぴったりとはまりました。

 

例年の話しをしますと、じつは桜の開花(札幌)はゴールデンウィーク後になることが多く、期間中は円山公園でも一時的に火の使用を認められるのですが、肝心の花がないことが多かったのです。それが日常であったため、今年は特に早いなと感じていたのですが、昨日近所の公園へ桜を見に行きましたら、既に葉桜が進んでいました。それだけ高気温が続いたということでしょうか。その傍らには梅が少しずつ蕾を膨らませていました。

 

 

 

桜の次は梅。その後はライラック・・・

札幌の花のシーズンは、これからといったところです。

 

 

 

と、花の話しを少ししてしまいましたが、先月訪れた台湾では、思えば花を見る心理的余裕がありませんでした。いや、その他のモノに興味が行き過ぎて、目を向けなかったと言うべきかもしれません。木々に関しては明らかに熱帯に生きる木であったことは確認していたのですが、花々についてはゆっくり眺めることをしませんでした。台湾の国の花であるとか、よく植えられている花なんかを観察すると、少し街の風景が変わって見えるかもしれません。見慣れている光景も、視点を変えることで新たな気づきというのが起こります。短期間の滞在となってしまいましたので、また改めて渡航し、こんどはしっかりと花を眺めたいと思います。

 

 

 

今回、台湾を訪れることで行ってみたいお店が「ひとつだけ」ありました。

 

それが「ヂェン先生」のアトリエ兼ショップ。

 

 

鄭惠中(ヂェン・ホェヂョン)というのが先生の名前ですが、だいたい「ヂェン先生」とみなさんは呼んでいるようです。

 

 

ぼくがこの人を知ったのは、松浦弥太郎さんの本を読んでのこと。

 

松浦さんの、ヂェン先生とその服に対する気持ちがとてもいいなと思っていました。

 それで、この服を着てみたいなと思ったのです(ミーハー。笑。)

 

 

 

そこから時間が経っていたのですが、今回台湾に行くことが決まりましたので、それであれば一度アトリエに行ってみたいと思ったのです。日本でもヂェン先生の日常着を取り扱う店舗はあるようなのですが、それより先に現地で実物に触れたい・見たいという欲求があり、まずは向かうことにしました。

 

情報によると、アトリエ&ショップのスタッフは英語か中国語での会話になるとのこと。事前にいつ訪れる旨を伝えることが出来れば、日本語が出来るスタッフがいてくれるとのことでしたが、事前に伝えることが出来ませんでした(日本からFAXを送ろうとしたのですが、相手側の応答がないとエラーが出てしまいました)。そのため台北市に入ってからホテルのフロントにお願いして、希望日に営業しているかだけ確認してもらいました。結果、当日来てもいいですよ、とのこと。これに少し安心し、目的の場所へ向かいました。

 

 

 

台北市からの交通手段はMRTとバスを利用します。

 

MRTはMRT板南線。

この路線で板橋(バンチャオ)に向かいます。

 

駅に着きましたら、バスに乗ります。

実は事前に調べたところ、無料の巡回バスが走っているらしいということだったのですが、それがどこにあるのかわからず、また駅員さんに聞いてもうまく伝わらず、仕方なく現地の公共バスを利用しました。以前の日記にも書きましたが、公共バスを利用する際、乗ったバス停に応じて運賃の支払いが「乗車時」か「下車時」のどちらかに指定されています。バスに乗車したときに上の広告の部分を見ると「運賃の支払いは○○時」と記載がありますので、注意が必要です。また、次の停留所の案内が電光掲示板で出てきますので、降りるバス停の名前はしっかり憶えておく必要があります。

 

 

 

追記:バス路線を探していましたら、以下のようなサイトが出てきました。

台湾のバス路線運行状況などを確認することが出来るようです。(台北市公共運輸処)

http://www.e-bus.taipei.gov.tw/index_6_1.html

 

 

 

バスに乗車していた時間は、およそ10分~15分くらいだったと思います。バス路線の番号は「307」線(または便)を利用。乗り場は忘れてしまいましたがMRTの駅から地上に出てすぐの場所に乗り場がありました。

バス停から目的地までは、徒歩で2-3分かからない程度となっていました。

 

 

 

 

 

そうして訪れたヂェン先生のアトリエ。

ひんやりとした空間の中に、多彩な空間が表れました。

 

 

商品は2Fと3Fに分かれており、男女別に分けてはいないとのこと。(素材で分けているようです)。また色も「似たような」色づかいはあるものの、「まったく同じ色」はひとつとしてなし。どうしても上下セットでというアタマが抜けきらず、しばらくのあいだ同じ色での組み合わせに四苦八苦してしまいました。

 

 

 

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これは3階。

 

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 サイズ別に並べられています。

 

 

ここで販売されている日常着は、日本で言うところの作務衣に少し近い印象。しかし現代的なアレンジも加えられていて、ポケットやボタンがあるなど、服の種類の幅は広いです。

大きさはSML表記になっており、この時はMサイズを購入しましたが、衣類によっての着心地などを確認した方がいいように思いました。

 

そうやってあれこれと悩みつつ、初回にしては充分すぎるほどの日常着を購入。

普段着や作業着として長く活用していき、いい味を出していこうと思います。

 

 

 

このヂェン先生の日常着ですが、わざわざアトリエまで行かなくても他に取扱店があるようなのですが、価格が多少上がってしまうそうで。それとアトリエで購入する特典として、条件はありますが20%割引になります。そう考えると断然アトリエで買い物をしたほうがお得。台湾の日常の世界に入り込む、プチディープな旅にもなると思いますし、お勧めです。ぼくがアトリエを訪れていたときにも、他に日本人のお客さんがアトリエを見に来ていましたから、日本では既に有名なスポットになっているのかもしれませんね。

 

 

今回の買い物は比較的濃い色で地味な色のものを買いました。

明るい色も買いたかったのですが、組み合わせが難しいと感じ、断念。

まずは買い求めた日常着を着ていき、そのイメージから次の購入の参考にしていきたいと思います。

 

 

 

 

買い物を終えたあと。

少しだけ日本語を話すことが出来るスタッフのかたが、お茶を淹れてくださいました。

 

どこからきたの?という問いに、北海道というところからですよと答えましたら、ファイルのようなものを取り出してここよね?と指さして驚いてくれていました。やはり雪が興味深いようで、寒いのは苦手と仰っていました。そしていただいていたお茶の産地はここなのよと、本土から離れた島を指さして教えてい下さるなど、終始親切にしてくださいました。

 

 

 

笑顔でこの場所を後にしましたが、純粋にまた来たいと思う時間でした。

台湾は中国人がたくさんいるため、外を歩けば代表的な中国人の会話というか、振る舞いがかんたんに視界に入ります。また夜市での店員の呼び込みも、すべてではありませんが何だか中国ぽく感じ、こういうところは似ちゃったんだねと苦笑いしていたのです。それとはまったく違う印象を持ったので、安心してという表現がぴったりなくらい、落ち着いて買い物に専念することができました。アトリエの中と外では、なんだか流れている時間が違うような感じでした。

 

 

 

 

 

こうしてぼくにとってのメインイベントが無事に終了しました。

少し買いすぎた?と思っていましたが、スーツケースにも無事に収納出来て安心。

これで「これくらいまでなら入る」という目安も確認できましたので、次回台湾に来た際にも、目いっぱい買い物しようと心に決めた1日でした。

 

 

 

 

きょうまでに読んだ本

 

図書館戦争 有川浩 角川文庫 (138)

スターバックス マニアックス 小石原はるか 小学館文庫 (139)

最低で最高の本屋 松浦弥太郎 集英社文庫 (140)

森と水が子どもを育む 日経Kids+  (141)