つたわりとどけ。

日常と非日常のはざまから、伝え、届けたいことを個人で探求し、実践します。このたび不定期更新に切り替えました。

「きほん」の大切さ。

きょうから6月。

 

きょうから多読を再開しています。

 

 

 

 

 

実はニセコへの瞑想合宿に行ってから、本を読んでいませんでした。

不思議と手が伸びなかったのです。それは「本を読む気になれない」「本を読みたくない」という、敬遠するものではありませんでした。

 

久々に本を手に取って読んでみると、スラスラと読み進める自分がいます。この様子を客観的に見て、自分自身は文字を敬遠していたのではなく、寧ろ待ち望んでいたのではないだろうか?という考えに至りました。ただ、読み始めるまでのインターバルはあってもよかったんじゃないの?という感じ。

 

月初めからのスタートになりましたが、何も1日に合わせる必要はなく、読みたくなったら読めばいいよという、そんな印象を受けました。

 

 

 

 

 

 

先週末に図書館から「予約図書が受け取り指定先の図書館に届きました」という通知がメールで届き、昨日借りてきました。順番待ちでしばらく待っていた本が回ってきましたので、これに合わせて他に読みたい本を取り寄せ。結果たくさんの本を借りることになってしまいました。これからも、じつは本を読みたい衝動に駆られていたというのがよくわかります(汗)

 

昨日は早朝から活動していましたが、それも予定より早い時間に終わりましたので、予定を早めて指定の図書館に行ってきました。そうしましたらジャージを着た学生さんがちらほらと。なんだろう?と思っていましたら、どうやら社会研修で図書館業務を担当しているとのこと。学生さんは中学生でしたが、皆緊張した面持ちで、カウンター業務やその他の業務を行っていました。

 

 

 

 

ぼくが中学生の頃は工場見学がいいところだったという記憶しかないのですが、昨今は図書館といった公共の場所で研修が行われていますぼくがよく通う図書館でも、年に1・2回は見かける印象を持っていました。

 

この研修も、単純に「やりたい」だけの気持ちで実現が叶うというものではありません。研修先が企業であれ公共の機関であれ、受け容れ先の理解等がなければ実現しないでしょうし、実現した後も実際の研修の様子や評価などが今後の開催の鍵になります。続けていくことと続けることは同じくらい大変であり、また大事なことでもあります。

 

 

 

 

そんなことを考えながら、わんさかと貸出図書と到着した図書、それに加えてCDも貸し出しと言うなんとも申し訳ないボリュームを研修生にお願いすることに(汗)

 

しかし、研修生は担当の司書さんのことばをしっかりと聞き、ゆっくりではありましたが、確実に、ひとつずつこなしていきました。声は緊張でか細い声になっていましたが、終始落ち着いて対応してくださいました。

 

 

 

カウンターにいた司書のかたに「盛りだくさんですいません」と謝り(笑)、研修生には「ご苦労さま」と伝え、図書館を後にしました。

 

 

 

 

 

貸し出しの様子を見てこちらが緊張してしまいましたが、教える側と教わる側の姿勢を見て、基本はとても大事だな、と思いました。基本は大事だと誰もが理解しつつも、それに「慣れ」が加えられるとどんどんとその基本の重要度が低下していきます。そしてついにはおざなりにされ、基本を無視したやり方がひとり歩きすることはままあると思います。

 

独自のやり方が悪いという訳ではなく、基本を踏まえたうえでの「独自」ということであればうなずけます。それが成長の証であり、飛躍の証拠になるからです。しかし、基本を否定するのはいけません。そして、基本を過小評価するのもいけないことだと思います。普段行っていることを連日繰り返していくと、自信がつくとともに慣れも加わります。そうしていくうちに、自身の力量を自分で推し量ることはだんだんと難しくなります。その中で取る行動の危うさはどんなものか。決して想像することが難しくはないことだと感じています。

 

 

 

わたしたちは、たくさんの「きほん」を身につけてきました。

その「たくさんのきほん」があるから、いろんなことを行うことが出来ています。

それを決して否定するな、とは言いません。きほんのなかにも、間違ったものはあるでしょうから。ですが、基本は古臭いものでも、ダサいものでもありません。基本は地味でも、軸を立てるためにはとても大切なものなのです。

 

 

 

基本を見直すことで、新たな発見につながることもあります。

基本を見直すことで、本来のかたちへの修正につながることもあります。

基本を見なすことで、忘れていたことを思い出すこともあります。

 

 

 

 

 

 

研修を受けに来ていた中学生の実直な姿勢を見て、襟を正す想いに。

この1ヶ月も、新鮮な気持ちで、初心に還って、やるべきことをきちんとやっていこう。

 

そのような、爽やかな気持ちにさせてくれる出来事でした。