とみーのグラウンディング日記

日常と非日常のはざまから、伝え、届けたいことを個人で探求し、実践します。

一難去って、また一難。~カリンパニの夜明け⑤~

カリンパニでの、ヴィパッサナー瞑想合宿が始まりました。

 

 

 

新しい生徒、古い生徒(1度でも合宿に参加し、完遂したひとを言います)さんは本格的に瞑想の修行に入っていきます。いっぽうで食事などを担当する、ぼくを含めたボランティアは、キッチン内での食器の置き場や調理手順など、身体に覚えさせることが急務になっていました。

 

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幸いレシピは引継ぎのものがあり、それを多少アレンジしていこうという流れになったのですが、大人数向けの食事を作った経験がある人はほとんどいなかったため、下ごしらえ(あくまで最低限)などを含めた調理時間を計算することも四苦八苦。調味料の在庫も何度も確認する始末で、落ち着いて調理にあたることは難しい状態でした。

 

 

 

 

そんな中でも救われたのが、前述した「引継ぎのレシピ」があったこと。それ以外にも引き継ぎ事項がありましたが、最初のころはその内容通りに進めることで精一杯。ただ、男性陣は食べる量も飲む量も大きく異なりますので、分量だけはチェックしていくことになりました。

 

 

 

 

 

慣れてしまったから言えることですが、ほんとうに、慣れるまでが大変でした。そしてなんと、慣れたあとも大変でした・・・汗。

 

 

 

 

結局、何が大変だったかといいますと

 

・生活のリズムに慣れること

・朝昼の食事等と賄い飯をつくること(それに付随する事項も含める)

・瞑想する時間をもつこと(回数の定めあり)

 

これに、ヴィパッサナー瞑想独特のルール(のようなもの)が加わります。

 

 

 

 

縛りが厳しいといったことはなかったのですが、日常生活とは勝手が違いましたので、身体が慣れるまでには更に2日ほど必要としました。食欲が戻ったのも、頭痛が治まったのも、吐き気が引いたのも、すぐにというわけではありませんでした。

 

当初、急激に体調不良になった理由を探ることはしませんでしたし、出来ませんでした。お釜を焦がしたことが相当ショックだったんだなーと思う程度で、どんな状態でも厨房に立たなきゃと考えていたからです。正常な判断云々ではなく、ただ無意識に、やるべきことをやらなければと当時は考えていました。それしかないと思っていました。

 

このときには当然「リタイヤ」ということは考えていなかったのです。

 

 

 

 

 

 

この「リタイヤ」。

 

普通に考えますと、合宿に来た生徒さんが環境等に耐えられず、脱落してしまうというケースに当たります。これは奉仕として参加してはじめてわかったのですが、奉仕する側でもリタイヤするひとは過去にいたそうです。

 

「甘く見ると痛い目に遭う」

 

生徒の側だとしても、奉仕の側だとしても、気を引き締めなければならないことが、よくわかった瞬間でした。

 

 

 

 

当初、このリタイヤが脳裏をよぎることはまったくありませんでした。

それぐらいの強い気持ちを持って臨んていたからと自負していたからです。

 

 

 

 

 

その気持ちが、少しずつ揺らいでいくことになります。

 

当面の課題が解消されると、新たな課題が出てきます。

恐らく、余裕が出てきたから周りを見ることもできるようになって、気づき始めたといった感覚が近いかもしれません。怒涛のようにではなく、あくまでじわりじわりと、課題といったある種の苦しみのようなものが、ぼくにふりかかってきました。

 

 

 

 

その発端は「苛立ち」。

 

自分がやるべきことに慣れてくると、他のひとの行動が目に入ります。

そこが気になってしょうがなくなりました。

 

 

 

どうして気になったのか。

それは「姿勢」と表現すればいいでしょうか。

積極的とは、どうしても言い難い姿勢だったのです。

 

食事を用意する際、その食材や量などを、ある程度相談(共通の認識を置くため)していったのですが、その人からは自主的な発言がなかったのです。その言動を見てみても、及び腰ばかり。それが序盤であればまだ仕方ないよなぁで受け止めることが出来ていたのですが、ある程度落ち着いてきても、その姿勢は変わっていませんでした。

 

当初は、その姿勢を自分と「比較」していました。

いや、比較する必要なんてないんですよ。そんな余裕があるのなら、もっと自分に集中しなければなりませんから。しかしそんな中で「比較」という行動を、どうしてとってしまったのか?それは自分自身がまだ「安心」出来る状態ではないことを裏付ける、格好の証拠となっていました。

 

 

 

 

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苦しみが、徐々に手を伸ばし、ぼくを底へ、引き摺りこませようとしていました。