つたわりとどけ。

日常と非日常のはざまから、伝え、届けたいことを個人で探求し、実践します。このたび不定期更新に切り替えました。

整理棚からひとつかみ。 ジャズ編 その129

The All Seeing Eye  /  Wayne Shorter

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Blue Note84219


1.The All Seeing Eye
2.Genesis
3.Chaos
4.Face Of The Deep
5.Mephistopheles


parsonel

Freddie Hubbard(tp,flh)
Alan Shorter(flh)
Grachan Moncur Ⅲ(tb)
James Spaulding(as)
Wayne Shorter(ts)
Herbie Hancock(p)
Ron Carter(b)
Joe Chambers(ds)


録音:1965年10月15日

 


フロントに5人、管楽器を配置しての録音になります。(演奏は7人。最後の曲のみ8人)
聴いていくと、「これはビ・バップか?いや、フリージャズだ」と思わせるような次第に熱くなる展開を感じ取ることができます。
1965年のショーターは対外的にも忙しい。そしてそれは、抜群なまでの吸収と表現に反映されていることがわかります。
コルトレーン的な破滅感を匂わせる演奏をしつつも、そこまで壊れることなく、懐かしい匂いを残して去っていくようなジャズを展開してくれています。
こうして改めて聴いていくと、その楽曲名はおよそ呪術的に感じることはありますが、中身は土台のしっかりとした、宝石のような結晶に見えて仕方ありません。