どんなに世界が白く包まれても
陽気なときがあればすべてが和らぐ
遠ざかるものと近づくものがある
四季が動くことを実感している
それはまるで 夜が必ず明けることを知っているかのようだ
暖かさが及びはじめたころに合わせて人も動く
地中から頭を出して動くかのように
少し萎んでいた想いも
熱とともに甦り
いままた歩みはじめる
人こそ 不死鳥の化身のように
管を流れる血の鼓動を
毛穴から出るからだの熱気を
まなざしから放たれるゆずれない願いを
今という瞬間に含めていく
そこにかける命こそ
尊く 貴く
美しく
潔く
華やかであると思いたい
この想いが どうか途絶えないように