木育ファミリー総会、2日目を迎えました。
この日は朝からどしゃぶりの雨だったため、野外での活動はすべて中止。
屋内に切り替えての活動となりました。
朝ごはんは地元むかわ町穂別のお米に、アローカナのたまごなど、地物が並びました。
そしてそれを、食べるわ食べるわ(笑)
昨夜もたくさん食べたはずなのですが、朝からたらふくいただいてしまいました。
朝食後に行われたワークショップ、午前と午後とで作成するものは違ったのですが、疲れと寝不足から午前のワークショップで断念。そのため作成物のレポートは1点のみお送りしたいと思います。
2日目に作成したモノは、白樺の樹皮で作成した入れもの。
前にも触れた(と思う)のですが、この樹皮は水を通しません。
そのためアイヌのひとたちにとっては、大事な食器として活用していたとのこと。
今回はその一端を学ぶために、自身でも作成します。
まずは台紙を四角い形にカットし、お湯でしゃぶしゃぶ(湯通し)します。
なぜ湯通しをするかと言いますと、樹皮が柔らかくなり、折り曲げたりなどの加工がしやすくなるのです。逆に言いますと、それをしないと「割れて」しまい、加工が出来なくなります。そういった特性を白樺の樹皮は持っているようです。
というわけで。
湯通しした樹皮を折り曲げ、固定します。
このままでは形が戻ってしまうため、以下のようなことをします。
- 細長にカットした樹皮を縦半分に折り曲げ、先に折り曲げた箱状のフチにかぶせるようにします。
- その上からクリップなどで固定します
- 針に糸を通して縫い付けます。
- 完成です。
ちなみに、家庭科の成績は「2」でした(大汗)
それでも何とかこんとかで縫い付けが終わり、無事にカタチになりました。
この時点で、燃えつきました(笑)
このあとはひたすらこどもたちと遊んでいました…
廊下を行ったり来たりでも、こどもたちにとってはとても大きな遊びのようでした。
まぁ、居る場所が閉校した学校であったことから、廊下を走るというのが余程ツボにはまったようです。お昼ご飯もささっと食べて、ひたすらあっち行ったりこっち行ったりと遊びに夢中となっていました。大人はしんどかったですが。
そして。
この場所を後にするときがやってきました。
この場所を離れたのは午後3時半頃。
幾つかの情報を仕入れたのと、名刺の交換を行ってから学校を後にしました。
今回初めて木育ファミリー総会に出席したのは学習の意味も強かったのですが、メインは人脈を見つけ広げることでした。それがすぐどこかに活きてくるとは限りませんが、とても大きな刺激を受けたことは間違いありません。
そのため、より一層、移住先の新たなふるさと「八雲町」で、木育をしたいと思いました。
前途多難であることには違いありませんが、根付かせていくための努力はしていきたいと感じました。都市部であれ地方であれ、自然体験活動は必要だと考えているからです。そのためのきっかけを6年ほど前に得ることが出来ましたから、今度はそのきっかけを与える側に立ちたいと思っています。
帰り道。
国道沿いにあります、むかわ町の道の駅に寄りました。
ここでお土産を購入し、温泉で汗を流しました。
その後、一度苫小牧市まで移動して給油。
幾つか用事を足し、晩御飯にしました。
住所的には「沼ノ端」になると思います。
写真は「塩」。
おいしゅうございました。
そして車を走らせ、夜遅くに八雲町の自宅に戻りました。
現在、北海道の「木育」の催しの展開は限定的です。
昨今では函館市が札幌市に次ぎ活動を活発に進めています。
八雲町も地理的には道南にあたるため、その風を受けていきたいと思っています。
以前からよく想うことは「何が天職か」ということでした。
若い頃から「この仕事は自分に合っていないのではないか」と考えてきました。
その立場に溺れるより、不満を抱くよりも、疑問を持ち続けてきた青春時代でした。
現在は、適職がどうとかを考えることはなくなりました。
自営業をやっていたこともありましたが、その頃から考えが変わったように思います。
地域おこし協力隊も、職業と言えば職業です。
最長3年間ありますが、短く言えば1年の区切りが必ず待ち構えています。
その短いスタンスの中で、何か自分が納得できるものが出来るか。
それこそ言い方は色々ありますが、「こんなもんでしょ」ではなく、「これ以上何も出てこない」といった、すべてを出し切る気持ちと姿勢が左右する。
人に任せることは簡単です。もちろん、自分のキャパシティに合わせて動くことが大切ですし、その時の声掛けも重要な要素です。そのすべてを意識していかないと、ボタンはずっと掛け違えたままになります。それだけは、避けなくてはなりません。
着任して3か月目に入りました。そろそろではありませんが、本格的に動くための段取りを組まなくてはなりません。
後悔しない生き方を。
そう、心の底から納得できる時間を過ごすために、明日からまた頑張っていこうと思います。