つたわりとどけ。

日常と非日常のはざまから、伝え、届けたいことを個人で探求し、実践します。

整理棚からひとつかみ。 ジャズ編 その159

 【Series John Coltrane

Crescent / John Coltrane

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32XD-571

 

1.Crescent
2.Wise One
3.Bessie's Blues
4.Lonnie's Lament
5.The Drum Thing


parsonel

John Coltrane(ts)
McCoy Tyner(p)
Jimmy Garrison(b)
Elvin Jones(ds)

Rec Date

1:1964年6月1日
2-5:1964年4月27日


1964年の録音というのは、なかなか聞いたことがない。
だいたいが63年、そして65年という印象が強い。
もちろん、63年以降はコルトレーンにとっては晩年の録音であることは間違いないのだが、改めてこのアルバムを聴くと、何だか哀愁さを感じてしまいます。
インパルスと再契約したころの作品であり、収録されている曲はすべてコルトレーンのオリジナル。
クレッセントは三日月を意味するが、ここには段々と「満ちる」イメージを持っての作品であるとライナーでは指摘されています。

特にフリーにこだわった、神を求めるような演奏はここでは聴こえてこない。
しかし、どうにも悲しさが音について回っている。
それは理解されないことへの苦しさなのだろうか、それとも、という気がしています。
バラードというよりもブルース。そんな静かな印象を持つアルバムです。