つたわりとどけ。

日常と非日常のはざまから、伝え、届けたいことを個人で探求し、実践します。

世界は引きずり降ろそうとする

穿った見方だとは思うのですが

 

「おまえはいったい何をやってんだ」

 

と言われると

 

「それは悪うござんした」

「どうせバカですよ」

 

と屁理屈になってしまいがちになります

 

 

 

 

案の定 課長からそんなセリフが飛んできました

 

これに関してああだこうだと言っていても

 

どうやら成果を上げる(つくる)必要があるらしく

 

そんな話は年度はじめに聞かされるべきことのはずなのに

今更あたふたして積極的になっています

 

 

 

誰が悪いのかという話をしたとしても解決にも何にもならないですが

 

どうしてこうも課長と他の人の言っていることがかなり違うのかと思ってしまいます

 

期日だとかをいきなり言われても こちらはきょとんとするだけ

 

どうしてこうも ことばが通じ合わないんだろう

 

 

 

自分が地域おこし協力隊を退任したときには、いいことわるいことをできるだけ書いていこうと思うけど、それは何もこのような特別な仕事に限らず、あらゆる仕事に通じるものだよなと思いながら帰ってきました

 

その昔、コールセンターに勤めていたころは、それはもうころころと社長の発言が変わっていきました

 

印象に残っているのは

「この会社には人材がいない」

 

発奮させたかったのかはわかりませんが、きょとんとするよりほかにありませんでした

 

 

 

いま 課長から言われていることも これと似ているのかなと思ってしまいました

 

 

 

 

 

地域おこし協力隊も 言ってしまえば転職になるのかもと考えたとき

役所の人間からしたら 即戦力を求めてしまうのだと思います

しかし 着任した人間は往々にしてわからないことばかりです

 

北海道八雲町は 移住者に対して何らかの支援を行ったかと言われれば

 

「否」

 

としかいえません

 

 

協力隊だからということではなく

移住者であったとしても

 

オリエンテーションのようなものは一切なく

担当課からの仕事の説明をすべて既にいる協力隊に丸投げして

口は悪いけど 管理している体裁になっている

何も知らないままきょうまで来てしまったことを

彼らはどのように想っているのだろうか

そのうえで こちらの動きの悪さを責めるのだから

移住してきてよかったのだろうかとはじめて本気で考えてしまった

 

こちらの非は責めるけど

やはり役所だ 悪いとは言っていても しっかりと謝ろうとは一切しない

そんな風に出来ているのだと はじめて知りました

 

むきになるのはいけないとわかってはいるのです

むきになればなるほど

いけないほうへの拍車がかかります

 

 

仕事納めの席は行かないことにしました

仕事していない(と評されている)人間がそのような席につくわけにはいかないと

いけないとはわかりつつもついつい己を責めてしまう

 

元気づけてもらったにもかかわらずこの体たらく

まったくもって 自分がこれほど情けなくめんどくさいと感じたことはない

 

 

 

ここにきてわかったことがひとつある

 

役所の人間は

 

こちらから何かを求めても動こうとしないのがデフォルトであり

向こうが何かを求めるときにはあらゆることを蹴り倒してでも前面に押し出す

 

手がけたイベントでも多少ながら実感していたが

ここまでとは思わなかった

 

 

 

 

この町が悪いわけではないけれど

この町が引きずり降ろそうとしていると錯覚してしまう

 

こんなんで泣いていても気持ち悪いだけ

でも世界はどこかで生きることを諦めさせようとする

そんな風に見えてしまうのが 悲しくて仕方ない