寒波が訪れ、インフルエンザの猛威が残るなか、八雲町で定期的に行われているイベント「木であそぼう!」が、シルバープラザという場所で行われました。
この催しは場所を変えて行われており、ここ数年は屋内で実施されています。
雪がない頃の開催もあったようなのですが、台風などの影響で現在はこの時期の開催となっています。
実はこの催しに関してはかなり前から参加の打診を受けていました。
打合せの回数は少ないものの、夏場から実施に向けたやりとりは行われています。木材を見に倉庫やら作業場やらを見に行ったりもしましたし、何ができる?とみんなで考えたりもしました。その間、いろんな要素が加わり、本番の日を迎えることとなったのです。
打診を受けた理由は、ぼくが八雲町初の「木育マイスター」であることでした。
移住してきた人間ではありますが、八雲町民にマイスターはいなかったのです。
また、ぼく自身も八雲町で木育関連のイベントを行っているとは知らない状況でしたので、集めた少ない情報を元に農林課の林業係を訪ねたことがきっかけになります。
そこから、自身で手掛けた「噴火湾木育ひろば」があり、そして「木であそぼう!」の参加と相成りました。
出展者ですが、ブースごとに記載しますと
・猟友会
・渡島総合振興局東部森林室
・森林組合・田澤工房・やまびこ会
・木族工房
・日本大学・木育マイスター
・おえかきキャラバン
・黒松内町ブナセンター
と、豪華ラインナップになりました。
会場内ですが、
・木の遊具置き場(あそびば)
・ものづくり体験コーナー
・おえかきキャラバン
・パネル展示
・木のオルガン演奏(不定期)
となっており、こども目線で見ますと目移りしてしまう内容です。
あそびばでは絶えず楽しそうな声が聞こえてくるとともに、ゆっくりくつろいでいる親御さんの姿も見ることができました。
ものづくり体験の場ですが、こどもが四苦八苦しながらも大人のサポートを得つつ、熱心に取り組んでいる姿を見ることができました。中には真剣なまなざしを見せている大人の姿もちらほらです。
パネル展示については日大の演習林が八雲町内にありますので、そこでの観察結果を掲示したものと、森林に関するもの、そして猟友会が熊の毛皮を吊るすなど、多岐にわたりました。小さい頃はまったくそういうものに興味がなかったのですが、木育に携わったいまでは興味津々です。ただこのパネル展示は大人向け。写真はふんだんに使われていますが、こどもだけが見て理解するには難しい内容でした。そういったところもまた勉強になりました。
さて催しですが、ぼくが司会進行を務めました。
正確にはぼくの前に他の司会者がいたのですが、その方の第一声のあとすぐにバトンタッチし、その後の進行を行ったというものです。
内容は木育のお話。今回は「音」について触れました。
その部分は同じく木育マイスターでいらっしゃる丹羽さんという方にお願いし、ぼくは当初予定していた通りの段取りで進めていきました。はずだったのですが・・・
はい。原稿が飛びました 笑。
肝心の黒松内町ブナセンターの紹介と木のオルガンの演奏をすっ飛ばしてしました。
もう平謝り 笑。
幸いなことに、木のオルガンの演奏もかなりの注目を浴びましたので、ほっとしました。
その後ものづくりやあそびばが開放となり、会場は活気に包まれました。
そして木のオルガンは全部で3回演奏の時間を設け、演奏体験の時間もつくりました。
その他、「風の子もち」という八雲町のもち米を使ってもちつき大会を行い、お雑煮を振舞っていただきました。おもちも出汁もなんとおいしいこと!
終始賑わいを見せたイベントでした。
想ったのは、人が違えばどんなものを作るのかというのも異なってくるということ。
ブースごとに何を作るのかというのも見事に被りませんでしたので、それもすごいよなぁと感じたのです。
木育と一言で言ってしまっていますが、かなり奥が深い「育てる」運動だと思いました。それはいっときのものではなく、長きにわたって行ってほしいもので、生活に深くかかわっていってほしいとの願いもあるからです。
身近に木がある。これだけでも現代としてはすごいことです。
身近に自然のものをというムーブメントは出来上がってきていますが、それをもっと現実に即したものとして、木育はあってほしいなぁとも思います。
盛況のうちに終わった今回のイベントも、さっそく改善点が出てきています。
次回もしっかりかかわっていきたいなぁと思った、寒波の中の1日でした。