つたわりとどけ。

日常と非日常のはざまから、伝え、届けたいことを個人で探求し、実践します。

整理棚からひとつかみ。 ジャズ編 その198

【Series of  John  Coltrane】

Cosmic Music / John Coltrane

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MVCJ-19141

 

1.Manifestation
2.Load,Help Me To Be
3.Reverend King
4.The Sun

parsonel

1.3
John Coltrane(ts,bcl)
Pharoah Sanders(ts,piccolo)
Alice Coltrane(p)
Jimmy Garrison(b)
Rashied Ali(ds)
ray Appleton(perc)

2.4
Alice Coltrane(p)
Pharoah Sanders(ts,fl)
Jimmy Garrison(b)
Ben Riley(ds)

1.3:1966年2月2日 サンフランシスコ録音
2.4:1968年1月29日録音


壮大なタイトルですが、コルトレーンが演奏しているのは2曲。他の2曲は後年アリスが追加で録音しています。
66年この日の録音は合計4曲演奏したそうですが、ここでは2曲のみ収められています。
60年以降のコルトレーンの「速さ」は目まぐるしいものがあり、黄金のクァルテットと称されたメンバーですらも、そのバンドを去るという結末を迎えます。
それでもコルトレーンがこのスタイルの演奏を止めなかったのは、精神的背景か、はてまた宗教的な背景があるのかはわかりませんが、個人的見解としては、仏陀の経典をもとに行動していたようにも見えます。
離れていく人もいれば、新しくついていく人もいる中、周りの人全てが彼の演奏を拒絶していた訳ではないというのがよかったかもしれません。
そんなことも意に介していないかのように、楽曲のタイトルには信仰心溢れるタイトルが目につきます。
それが精神的哲学や宗教的哲学から見据えたこれからの世界に対する展望のようなものを、この音楽に託しているかもしれません。