つたわりとどけ。

日常と非日常のはざまから、伝え、届けたいことを個人で探求し、実践します。

打開策は、なんだろう。 -みっつめ-

無事に引越が終わりまして、現在は移転先で「どのように」荷物を収めていくかという課題に追われております。

 

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昨日は協力隊の仲間が送別会を開いてくれ、ヤマからサトに下りてきました。

 

地域おこし協力隊でいられるのも、きょうあすの2日になっています。

 

 

 

引越の片づけはまだ終了していませんが、この数日で感じたことを「打開策」に置きかえて今回は書いていこうと思います。

 地域おこし協力隊は国の事業と言いますか、政策のようなもので、その動きが今や全国各地に浸透しつつあります。

 

 

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その好影響の一端として、メディアへの露出があります。メディアとしては「成功例」とかそのマチの話題や社会的事情に取り組むものとして取り上げやすく、共感を生みやすくなります。その他、地域おこしはローカルベンチャーや社会起業として発展を生む場合があり、全国的に過疎化が進む昨今では、回生の一手として期待されています。

 

しかしその反面、表に出ない部分が大多数あることも事実です。それが新聞記事になることはあるものの、訴えやすい映像などに出ることはありません。また協力隊と自治体、そして地元住民とのつながりかたが難しいため、志半ばで赴任した土地を離れてしまうという悲しい結果も生んでいます。

 

国としては、地域おこし協力隊という制度を使って、色んな血流を良くしたいと考えているはずなのですが、実際は厄介者扱いされたりするなど、どうしてその制度を使っているのかが理解できないことがあります。その背景を知るには、もっと地域おこし協力隊という制度を勉強しなければなりません。

 

 

 

昨日の送別会の中で各地の協力隊のことが話題になり、それやこれやと話していたのです。実際、協力隊として着任する人間のすべてが「マチを良くしていく」人とは限らないようです。表には出ない問題を起こす人もいれば、論理としては間違っていない行動を起こしたものの、心情の面で反感を買い、悪者扱いされてしまうこともあります。協力隊として採用されたものの、自治体の臨時職員として自治体の仕事ばかりさせられ、協力隊としての業務にあたることを拒否されるか、または敬遠されたりもする。協力隊はどこか「救世主(は言い過ぎかな)」といった立ち位置に見える側面がありますが、実際は「扱いづらい存在」なのかもしれないなと感じました。

 

実際、他の自治体の協力隊を見ていますと、羨ましいと思う部分はたくさんあります。反面、他の自治体から八雲町協力隊の活動を羨ましいと思われる部分もたくさんあります。そこから見えてくるのは、けっこう自分たちって迫害されているんじゃないかってことを実感したいだけなのかもねというものでした。

 

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現状では、地域おこし協力隊という制度は、地域への活性を生む格好のツールとはなっていない。

 

これがこの1年間、地域おこし協力隊という存在で活動をしてきた人間が実感したことでした。課題は次々に出てきますし、永遠に無くなりはしないと思います。時代の流れとともに出てくる様々な課題を、協力隊を含めた自治体に住む住民全員が考え、行動していくべきなのかなぁと考えています。

 

そしてこれは極論ですが、

 

「地域おこし協力隊を使えば、マチは儲かる」

 

という事実を作っていけばいいのではないかと考えています。

つまりは、本来託された地域おこし協力隊に期待されることだと思います。

 

 

そのように考えたのは、儲かるツールとして「ふるさと納税」があるからです。

八雲町のふるさと納税の返礼品には、海産物や畜産物をはじめとした、人気の返礼品があります。レビューも好評で、ふるさと納税を扱う専門のサイトなどでは上位にあがるときもあります。

 

地域おこし協力隊がもたらす効果もこのようになったとしたらどうでしょうか?

きっと、厄介者扱いしている自治体はさぞびっくりするでしょうね。

 

 

ただ現時点で言えるのは、各自治体のルールを協力隊が理解していく必要があります。

その壁を失くす必要はあります。必ずやらなければならないことになります。

なんとなく自治体は営利活動をしてはならないという印象を持っているのですがふるさと納税などを利用しているところを見ますと、どこかで財源を得たいと常々考えているようです。であるならば、地域おこし協力隊というツールを使って「財源を得る」方向に舵を切ってもいいはず。財源と書いてはいますが、そのマチにお金が落ちる仕組みをつくるという風に考えてもいいと思います。

 

 

 

ぼくはもう協力隊を辞める立場になりますが、協力隊という肩書を手放してからが協力隊としての本領を発揮しなければならないのかなと考えました。町内に就職しましたのでいち町民という立場になりますが、協力隊だったという接頭語を使えるのは何人もいません。現役時代の行動力を活かして、八雲町を発信することはこれからも出来るわけです。幾つもの縛りを受けていた時期よりは、これからのほうがひょっとしますと動きやすいかも。

 

 

 

打開策は、こうだ!という定説は、現在のところ何一つありません。

だからこそ、未来は未知数であるということを前向きに捉えてもらい、今後に期待することにしたいと思います。

 

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八雲町地域おこし協力隊の任期は、明日で終了となります。

 

最終日は果たしてどんな出来事が起こるでしょうか。

どんな景色を見ることが出来るでしょうか。

 

ただただ、楽しみで仕方ありません。