つたわりとどけ。

日常と非日常のはざまから、伝え、届けたいことを個人で探求し、実践します。

「住み込み」で働くとはどういうことか。

北海道八雲町地域おこし協力隊を退任して、住み込みで働いております。

地域おこし協力隊も特別な境遇であれば、この住み込みも普通の生活とは異なっています。

移住した際にはまったく住み込みで働くという考えはありませんでしたが、自然に近い場所で生活するというぼんやりとした願いを叶えてくれるツールとして、実は住み込みという手段もあったのだと気づかされました。

 

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 知り合いにもいわゆる「寮母さん」として住み込みで働かれている方がいらっしゃいます。あと少しイメージは異なりますが、マンションなどの管理人(住居もそのマンションに入っている)も住み込みに近いのかなと思っています。住み込みとは職場に生活の拠点を置いて暮らすことを指します。つまりは住居=職場でありますので、普段の生活とは異なる点が多々ありました。今回は何が違うのか、メリットとデメリットを書いていきたいと思います。

 

 

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まずはメリット。

何より「固定費」が浮きます。

具体的に何が?となりますと、「家賃」「水道」「ガス」「灯油」「電気」「ネット」「火災保険料」「通勤時間」などなど。今回電話は引いたので事務所とは別に回線があります。

具体的な金額は人それぞれなので記述はしませんが、これだけでも相当な金額の負担がなくなることは一目瞭然。かといってお給料はそんなに悪くありません。

 

次にデメリット。

「施設の管理が業務となる」「仕事とプライベートの境目が時折あいまいになる」といったところ。施設を管理するという名目が入るため、多少の自由度は奪われるかもしれません。

 

 

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平成の時代(だけじゃないかも?)は、とにかくメリットを多くの人が求めました。そして、デメリットを許容することを許さなくなってきました。完璧なメリットであることの保証がなければ、人は動くことをためらいます。リスクやデメリットはもういやだ!という人が多くなってしまいました。実際はそこをも受け容れませんと、メリットは活きてこないと感じています。

 

お金・家・仕事・パートナーなどなど。

望むものがすべて揃うほどのメリットは、ほぼないと思います。

どこかでリスクやデメリットといったものが発生しているはずです。

しかしそう感じないのは、やはり個人の捉え方になります。

注意しなければならないのは、その捉え方も時には変わってしまうというものです。

メリットはその時によって変わります。変わるものを求め続けるのは、大変だと思いますがみなさんはどう感じていらっしゃいますでしょうか。

 

 

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今回の就職は、住み込みで働いて自分への負担を軽くすることを選択したことに対し、対価といいますか、もしくは条件として、町の郊外に移り住みました。マチまで車で約20分もかかる位置です。ネットは一部のキャリアが光回線の敷設をしてくれました。ちなみにスマホの電波も一部のキャリアのみが使用可能です。

 

不便さを許容するということが、条件だったのかなと思っていますが、現在のところこの不便さも楽しんでいます。もちろん今後はどうなるかわかりませんが。テレビも管理人室「だけ」映りが悪いので、専らラジオをかけています。スピーカーにつなげて、1階の全域に音を流しています。環境が変わることによって、普段の過ごし方も変わる。それを体現している状況です。

 

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4月ももう終わりに入りました。この4月から働き始めている人も少なくないと思います。もうすぐ5月病の襲来ですが、とにかく必死の1か月でした。ほかにもこの心境の人が少なくないと思います。5月には年号も変わり、また違った忙しさを呼び込むかもしれません。

 

まずは1か月。そして3か月、6か月。1年。3年。5年、10年。

一生懸命、生きていこうと思いました。