つたわりとどけ。

日常と非日常のはざまから、伝え、届けたいことを個人で探求し、実践します。

【詩】あたらしいことなど

よく 新しい生活といった表現を聞く

 

それはこの先の展望に満ち溢れたものから

 

過去との訣別を謀るための攻撃にもとれる

 

新しいというものは歓迎されるべきもののはずなのに

 

使う側の意図によってどうも顔色が変わってしまうようだ

 

 

 

 

新しいということは そこからはじまるということにつながる

 

新しいということは 最初からということにつながる

 

そこだけ聞くと実に大変なことだと思ってしまうのだが

 

どうやら あたらしい という言葉を使ってリセットしたいだけなのではないか

 

それだけ もう見たくもない過去があるということなのだろうか

 

 

 

ここにあたらしいは ない

 

すべてはただ 続いているだけ

 

手を変え品を替え

 

ときには人間を変えて

 

ずっと続いていることを隠しているだけ

 

 

 

あたらしいという言葉で逃げてはいけない

 

結局は一本道なのだ

 

後悔 反省 感謝といろいろあるけれど

 

この場所に来ないほうが良かったのではないかと考えるより前に

 

これまでがあっていまここに来ていることを

 

じっくり考えたらいい

 

 

 

 

時間はあっという間に過ぎていく

 

道路脇のイタドリはいつの間にか身長を超えるほどの高さになっていた