朝はアカゲラがどこかで木を突つく音の木霊で目が覚めた
ハルセミの鳴き声は距離があいてきて
鳥の鳴き声も春から初夏に向けて変わってきている
前の日の晩がどのようなものであっても
陽が昇って一日というものは始動する
人がこんなに傷心でいるのにと思ってはいても
ほかのいきものにとってはそんなのはまったく関係ないことで
人間からしてみたら無常そのものの日常なのだけれど
変わらず聴こえてくるさまざまな音階に
実は慰められていることに気がついた
決してどのように話しているかを聞きとることはできないのだけれど
励ましてくれていると感じてしまうのは何故だろうか
きょうは草刈り機を使って草を刈った
草の青さと 山から吹いてくる風が
陽射しと身体の熱をかすめ取っていった