つたわりとどけ。

日常と非日常のはざまから、伝え、届けたいことを個人で探求し、実践します。

【詩】グリーンワールド

ゆっくりと走るパトカーの後ろをついて走る

 

 

 

 

不思議なのは

 

 

自分だけでゆっくり走る場合と

 

誰かの後ろをついて走るのとでは

 

どうしてこうも違いがあるんだろうということ

 

 

 

眼前に何かがいるとそれを煩わしいと思ってしまう

 

そんな自分が時折草むらから顔を見せる

 

そんなのもたまにはいいなとは中々思うことができなかった

 

 

 

 

時折強い風が吹く

 

生い茂った背の高い草たちが一斉に踊りだす

 

リズムに乗った踊りはやがて波を生む

 

緑の海がいつしか出来上がっていた

 

 

陽射しが強い

 

でも風はつめたい

 

役場に顔を出す

 

気づいた職員があいさつをしてくれる

 

 

コンビニで炭酸水を買った

 

それを一気に飲み干した

 

 

 

 

季節は夏草を生む

 

それを隠れ蓑にして

 

ひょっこりキツネが顔を出す