つたわりとどけ。

日常と非日常のはざまから、伝え、届けたいことを個人で探求し、実践します。

選挙は壊れつつあるのかも。

先日、参議院選挙が行われましたね。

 

ぼくは諸事情により期日前投票をしてきましたが、結局どんな人が候補者として名乗りを上げていたのか、よくわからないままの投票となりました。

 

ただ新聞報道では選挙に関する記事等があちこちにありますので、そちらを参考にしました。そういえば選挙公報って来なかったなぁ。

 

 

今回の選挙、これまで見てきた中で一番ユニークであり、かつこれまでの選挙というイメージが壊れていく感覚を覚えていました。

 

 

 全体の構図としては、絶対的存在(でもないかも)である与党に対して集中攻撃を行う野党といったものですが、一歩離れた所に新勢力が現れています。

 

政党名はここでは書きませんが、違った意味での「ニーズ」をうまくつかむことが出来たところもあれば、変わらず苦戦を強いられるところもあったようです。新党が最初の選挙で議席を獲得するなど、与野党から出ていった議員が新党を結成して議席を確保するくらいのもんでした。

 

しかしこの構図どおりにいきませんでした。

蓋を開けて、結構驚いた人はいたんじゃないかと思います。

ちょっとずつですが、有権者が見る選挙の方向が、変わってきています。

 

その一方で、投票率は低水準に今回もなったようです。

これはこれで、大問題のはずです。

 

投票しても何も変わらないと考える人。

政治そのものに興味がない人。

いろんな立場の人がいると思います。

もちろん、投票する権利もあれば、自由もあります。

しかし却ってそれが、選挙に綻びを与えてしまっていると考えるのです。

 

 

学生時代の授業で言われたことですが、わたしたちは普段の生活においても「投票」を行っていると言われました。

それはお金を使った買い物で、その会社の商品を購入する行為こそが「投票」であると教えられたのです。

 

買い物をするということは、その会社を「信用(信任)」することになります。

信用を受けた会社は、たくさん受けた信用を元に拡張の方途を模索します。

そうして会社は拡大し、さらなる信任を受けるための自助努力を行う・・・

これは実は、政党でも同様のことが起きていると考えるべきなのです。

ただ敏感になってしまっているのは、知らずにその先にある組織を信用してしまい、それが好き勝手なふるまいをしていることに納得がいかないといった様相でしょうか。

そうしたことを経験し、初めて人は自発的に信用する先を探し始めます。

ただ方向は既に定まっています。抵抗勢力(競合他社)です。

そうして熾烈な争いが広がっていきます・・・

 

米国の選挙でもそうですが、ネガティブキャンペーンが戦略のひとつになっています。

日本でも同様のことが為されていますが、どうも他国のそれと比べますと、選挙活動ってそんなんでいいのか?と疑問に思います。そんな中でも誰かを信任し、政治の世界へ送り出しています。そして政策論議ではなく単なるいがみ合いをしているのです。どちらが原因か?という問いに関しては誰かに教えてもらうよりも自分で学んだほうがいいと思います。政治に限らず、いろんな分野において「〇〇から見た・聞いた」というのは、一番信用のおけない証拠なのです。それだけで動いているとしたら、結構な問題だと思っています。

 

様々な選挙を見てきましたが、おおよそ戦略で勝敗が決まっています。

ネームバリューで勝てたのは昔話になりつつあります。

そんな中でも現実的な世界に人は夢を持ち込み、期待をします。

選挙というのは、夢への投資なのかな、と思ったのでした。