一度読んだ本をまた読み返す。
こういった経験はあるでしょうか?
印象に強く残っている本ですと、時間が経ったいまでも手元に置いておくということは少なからずあると思います。
実は先日、こんな本が出版されました。
タイトル名は「創竜伝(そうりゅうでん)」。
あの「銀河英雄伝説」「アルスラーン戦記」で有名な「田中芳樹(たなかよしき)」先生の代表作のひとつになっています。
実は13巻が刊行されてからしばらくの間、続編は書かれていませんでした。
いや、この作品を知る誰もが、「この作品は完結しない」と考えていたのです。
田中先生の作品で完結したもので有名なのは「銀河英雄伝説」。
こちらは既にコミック化とアニメ化がされていましたが、改めてコミック&アニメ化されています。そのため人気が再燃。個性あふれるキャラクターが放つセリフのひとつひとつは、現代社会にも通用するものとなっています。
その後しばらくして、「アルスラーン戦記」と「タイタニア」という作品が未完であったことから、完結に向けて動き出しました(そして無事に完結しました)。
ここまでの状態で完結していなかった作品の代表格として「創竜伝」が残っていたのですが、ここに来てまさかの「最新刊刊行」となったのです。
これはファンにとってはたまらなくうれしい出来事です。
世紀末が来たような感覚です 笑。
ただ、これまでのあらすじをすっかり忘れてしまっていたので、
八雲町図書館から借りてきました(ひとまず5巻まで)。
さ、復習です 汗。
田中先生の作品ですが、こういったものの他に「中国小説の翻訳」なども行っておりました。「隋唐演義」や「岳飛伝」をはじめ、多数の作品があります。最近では水滸後伝が刊行されました。
なんにせよ、長らく止まっていた作品が動き出すのは嬉しい限りです。
この後も話が止まってしまっている作品が動き出すのでは?というささやかな期待を胸に、この作品に再び触れていきたいと思います。