つたわりとどけ。

日常と非日常のはざまから、伝え、届けたいことを個人で探求し、実践します。

年末年始の読書感想文① 「本屋」は死なない 石橋毅史:著 新潮社

「本屋」がどんどんなくなっている。

 

それはもう地方だけの話ではなく、都市部にも蔓延してきました。

背景にはいろんな物事がありますので絞ることは難しいですが、現実問題として「本屋」の数がどんどん減っていっていることは事実です。

 

こちらの本はルポになりますが、【本を手渡す職業】の存在意義とは何か?という問いに向き合った、とても人間臭い、情熱的な一冊になります。

 

昨今、いろいろな試みを行う本屋が増えてきました。

反面、店舗内に本や文房具以外の商品を置く本屋も増えてきました。

(これはわたしが抱く本屋のイメージです)

 

大小かかわらず、本屋は常に変化を求められている。

そのように感じ取りました。

 

わたしは札幌出身ですが、大人になるにつれ、比較的小規模の路面店が次々と閉店していく様子を見てきました。代わりに増えたのは大型店舗で、ショッピングセンターといった多くの人が集まるであろう場所に店を構えるという変化が起きました。いいのか悪いのかを判断することは難しいですが、本に接する機会が変化していったように感じてなりません。

 

 

本屋が持つ魅力は、「その場所でなければこの一冊と出逢うことはなかった」という邂逅にあると思います。これはお店の規模に関係はないと考えています。それがあるからこそ、本屋は死なないのだと思います。本屋は必要なのだと思います。

 

ライフスタイルが大きく変わり、インターネットで本を買うことも多くなった今日ですが、本屋がある限りはなるべくその場所に行って本を手に取りたい。そうして満足・納得したうえでレジに本を持っていきたい。自己満足でしかないのかもしれませんが、諸店員さんが用意して下さったPOPなどを楽しみながら、本屋という至極の空間を楽しみ、また応援していきたいと感じた一冊でした。

 

 

 

 

 

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八雲町立図書館蔵