世の中の色んな流れを見ていますと、どこかのタイミングで「金持ち」がいわゆる「成功者」として前面にプッシュされることがあるようです。
確かに、お金があれば何でもできます。お金がなければなんにもできない。
色んな人や話が集まります。その人の周りは活発になることでしょう。
ここまでは安易に想像できるのです。
問題は、ここからです。
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世の中の色んな流れを見ていますと、どこかのタイミングで「金持ち」がいわゆる「成功者」として前面にプッシュされることがあるようです。
確かに、お金があれば何でもできます。お金がなければなんにもできない。
色んな人や話が集まります。その人の周りは活発になることでしょう。
ここまでは安易に想像できるのです。
問題は、ここからです。
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慣れない肉体労働を繰り返す
筋肉は徐々についてくるが
疲れは中々抜けていかない
鍛えているという実感はあるものの
悲鳴の跡が残ってゆく
ただ必死で打ち込んでいく
仕事であれ趣味であれ
恋愛であれ何であれ
積み重ねていくと
いいようのない歓喜の瞬間が訪れる
いずれは結果というものが動いて現れる
それが積み重ねるということ
いつまでもそのままでいることはできない
そこには悲しさや高揚感があり
突き詰めては自分が今生きているということを証明する
古新聞の塔やレシートの束
書き貯めたノート
水切りかごに並べられた食器
書類審査で返却されてきた履歴書
これまでに書いてきた手紙
どこでどうなるかはわからない
それは数少ない親友だと思う
さほど気にしない人もいれば
1日1日が気になってしょうがない人もいる
確かな情報を求める人もいれば
人づてに聞いた話でじぶんの未来を賭けようとする人もいる
毎日それは伝えられ
最早日常に溶け込んでいるものなのだが
幾つも情報源があって
どれが正しいかではなく どれを信じたいかで採用を判断する
これほど不確かなものはなかったが
今ではかなりの正確さを持ってきているようだ
しかし必ず当たるとは言い切れない
外れることもあることを覚悟しなければならないのに
どうしてこう 当たると評判のところに行きたがるのだろうか
それほどに 道端の小石にも躓きたくないのだろうか
知っているはずなのに
この世界には 晴れも雨も曇りも雪も必要だということを
でもなぜ 自分の生活には晴れだけしか求めないのだろうか
それはもう臆病でしかない
それはもう畏れでしかない
そういったものを求める人ほど
喪うものは大きい
明日の運勢や予報はやはり気になるけれど
そのアドバイスに従って動きたくなるけれど
この世界はそれだけで動いているわけじゃない