配送方法を知ることは、よりより運営と整理につながる。
オークションを長年やってきて、変わったものがいくつかあります。
そのひとつが「発送方法」。
落札した商品がどのように送られてくるか。
出品した商品をどのようにして送るか。
これは時代と共に変化し、多様化していきます。
オークションを始めてすぐの頃はこんな感じでした。
定型外郵便
宅配便
オークションで発送するものはだいたいが郵便局で発送するというのが普通でしたので、週末には発送できないというのが普通の状態であったように思います。
その後、このような革命が起きます。
それは、ヤマト運輸がサービスを始めた「クロネコメール便」※現在は事業者向けのみ。
料金は2段階あり、速達もありと、少量の荷物(CDや一部書籍)であればこの送付方法で事足りるようになったのです。加えてコンビニでの受け付けも可能(もしくは集荷)となっていたので、発送作業の負担が格段に減ることになります。
しかし、これに危機感を抱いたのが郵便局。
エキスパック(現:レターパック)のサービスを開始しますがそれでも形勢は逆転せず。
それほど、ヤマト運輸の戦略はよく考えられていたということになります。
※メール便事業は他宅配業者でも行っていましたが、個人で利用の場合はほとんどこの2事業者がトップに挙げられる。
その後、ひとつの問題が立ち上がり、メール便はあえなくサービスを終了することになってしまいます。
それが「信書」問題でした。
要するに、荷物に「手紙」の類が同封されていないかということ。
このあたりの区分けが大変厳しく、民間業者からの提案に対し、郵便局は終始態度を変えることはありませんでした。
この信書問題が解決しないことが濃厚になったため、不慮の事態(メール便に信書が含まれる事例が発覚し、多大なペナルティを負うこと)が発生する前に、個人向けサービスの終了を2014年3月で行います。
その後世に出てきて定着したのが「クリックポスト」でした。
このサービスの利用には、IDの取得と決済に必要なクレジットカードの登録が必須になります。サービスもかつてヤマト運輸が提供していたメール便に近いものがありますが、こちらは完全陸路での配送となるので、通常よりも日数がかかる場合があります。
CDや一部書籍、薄手の衣類などに関しては上記の方法で送付出来、かつ追跡が可能になったことや、競合するサービスがないことから、サービスの利用者が格段に増えます。これに準ずるサービスと言えば、同じく郵便局の定型外郵便、そして冊子小包から「ゆうメール」と名前を変え提供している、この2トップになります。
しかし、ヤマト運輸も負けてはいられません。
宅急便コンパクトのサービス開始や、ファミリーマートと提携したサービス「はこBOON」や「ヤフネコ!」を始めます。
ヤフネコ!
はこBOONは宅配便になりますが、ゆうパックとは異なり「重さ」で配送料金が変わります(ゆうパックは入れ物の大きさ)。郵便局と異なった基準での配送料金を打つことで一矢報いることになります。こちらの決済は3通りあり、利便性の高さを窺わせます。
その他としては「はこBOONmini」があります。
はこBOONmini HP
これもファミリーマートが展開している新しい配送方法なのですが、配送はヤマト運輸ではないようです。イメージとしてはファミリーマートの社内流通を利用した配送システムのようで、指定の袋に荷物を収め、配送するというもの。受け取りは最寄りのファミリーマートを指定することになるので、時間を気にする必要がありません。配送料も大まかな地域別に区切られているようです。注意しなければならないのは、郵便局や宅配便の配送に比べて2倍~3倍程度、配送に時間がかかるということ。ぼくが経験したケースでは、北海道から長野県までの配送で8日かかったことがありました。
その他にも時代とニーズに合わせた配送方法が続々登場し、利便性が高くなってきているイメージを持ちます。じぶんの生活している地域に合わせ、使いやすくなったサービスが並ぶようになりました。それは何もオークションでの利用に限らず、突発的なことであっても、補償のありなしや追跡があること、そして配送料金の基準に合わせてユーザーが選べるのです。時間もそんなに気にせず配送手続・受け取り手続きが出来る時代になってきましたので、とても便利になってきたと思います。あと問題なのが受け取りのタイミングですね。ニュースの特集にもなっていますが、不在で持ち帰る確率が凄く高いそうです。再配達を減らすことは輸送コストを減らすことにつながるし、短時間でより多くの荷物を配送完了にすることにつながります。宅配ポストの設置も進んでいるようですが、雇用や空き店舗・空家の利用を促した地域活用を見据えてもいいんじゃないかなと個人的には考えてます。
今回のシリーズはオークション編ということで、オークションにまつわるあれこれを特に考えずに書いていっていることで、何だか本編から外れているようなことも書き連ねているかな?という想いがあります。しかしそれらのことも書きたいということは、おそらく自分にとってはそれが必要なのかなと思い、それがたとえ需要のない記事であったとしても、必要な記録として残すことにしました。
モノを送るということは流通の仕組みを知ることにつながります。
それは単純に安い配送方法を知るばかりではなく、社会の仕組みや問題を知るきっかけにもなり、ゆくゆくは仕事につながってゆく可能性を持っている。
そう思うだけで、ぼくは毎日どんな記事を書くにあたっても、わくわくしています。
だって、そこから無限に広がる展開があるわけですから。
予測して予想通り広がる展開など、面白みはないと感じることだってあります。
だったら、予想外の展開を受け止めて、泣いたり笑ったりしたほうが醍醐味があっていいよな、と思っています。
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