基本のゆくえ。~ダンマの思い出⑥~
瞑想合宿5日目。
その日は、これまでの4日間とは少し異なっていました。
この日は「ヴィパッサナーの日」と呼ばれ、通常のタイムスケジュールとは少し異なっていました。
前の日の夜、講話の後だったと思いますが、翌日の予定について事前に説明があったので、内心「何があるのだろう」と思っていました。
このときは痛みもまだ強く残っており、この特別な日に対する考えというのはまったくといっていいほど及ばず、ああ、明日は時間割が変わるのか、くらいにしか考えていませんでした。考える余裕すらなかったのですから。1日1日、痛みを堪えながら瞑想をするので精一杯でした。
んで、翌日。
ヴィパッサナーの日を迎えました。
想い出しながら書いていますが、この日の午前中は変わりなく過ごし、瞑想を行っていたと思います。
いつもと違ったのが、昼食前後のスケジュール。
この日だけは、お昼の時間帯の構成がいつもと異なっていました。
午後1番の瞑想の時間に、講話というか説明が入るようでした。
何の説明だろう?と、考えても特に何も思い浮かばず(笑)
前述しましたが、じぶんのこと(瞑想や生活上必要なこと)だけで精いっぱいだったので、そんなことを考えることすら出来ないでいました。
この日も昼までに必要なことを済ませ、ホールに集合。
そこでアシスタント指導者から聞かされた話は、なんと表現すればいいでしょうか。
衝撃?新鮮?天地をひっくり返すようなこと?
ちょっと大げさかもしれませんが、話を聞いたあとのぼくはまさしく驚天動地の心地でした。
どんな話があったかというと、
「瞑想の方法を変える」
ということでした。
これに対し、ぼくは
「ぇへ?」
でした(汗)
これまでの瞑想は、実はごく初歩的なものだとわかりました。
では、どのような方法で瞑想をしていたのかと言いますと・・・
座る姿勢については基本自由なのですが、あまりくつろいだ姿勢や、座るというものからかけ離れた姿勢はNGとされています。そういったルールの中で座り、瞑想を行うのですが、瞑想中は目を閉じます。これはずっと変わりません。そして呼吸。これはずっと鼻呼吸になります。
で、ここからが段階を経て変わっていきます。
合宿を始めてから5日目午前までは、鼻で呼吸しますが、鼻から吐いた息が上唇の、唇と鼻とのあいだの部分に当たります。その空気が当たったときの感覚をひたすら感じるというものでした。
このように書いてしまうと「すごく単純」に思えるのですが、これを突き詰めていくと、じぶんの呼吸や、肌に吐いた息が当たった時の感覚というのがよくわかってきます。
それは、その部分に神経を集中させているので、細かな変化も感じ取ることが段々とできるようになっていきます。
たとえば、鼻呼吸に関して言えば、鼻の穴はふたつ(当たり前 笑)あるのですが、息を吸ってみると、空気を良く吸う穴と、そんなに吸っていない穴があったりすることに気がつきます。それはよく「鼻が詰まっている」という状況に近いですが、からだは左右対称に創られているとは限らないので、両方の鼻の穴の広さがまったく同じという訳ではないということにここで初めて気がつくケースがあります。
そして息を吐く時も同様で、肌に当たるときの強さに差が出たりします。そして息のあたたかさ、ときにはむず痒さなど、からだの表面で感じるものごとに敏感に反応というか、認知することにつながります。
こういった動作を数日間続けてきたわけなのですが、当初はこの動作を合宿終了までずっと続けていくものと思っていました。が、どうやら段階があったようで、次の段階に進むということは、その感じ方を捉えるための方法を少しずつ変えていくことだとわかりました。実際説明があった際には、この日を境にどんどん「空気が肌に触れる場所」を1点ではなく他の場所に移し、それをまた感じ取っていくという方法に変わっていきました。
この時点でのぼくは
「そうか。次は場所が変わるんだな」
程度にしか思っていませんでしたが、実はこれはまだまだ序の口であることが、日を追うごとに痛感することになるのでした。
それは、瞑想がイメージする「静」とは正反対の「動」の修行に他なりませんでした。
きょうまでに読んだ本
本気になればすべてが変わる 生きる技術をみがく70のヒント 松岡修造 文春文庫
神ながら意識 矢加部幸彦 ナチュラルスピリット
大地がよろこぶ「ありがとう」の奇跡 村上貴仁 サンマーク出版
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