つたわりとどけ。

日常と非日常のはざまから、伝え、届けたいことを個人で探求し、実践します。このたび不定期更新に切り替えました。

札幌でして欲しい50のこと。[50 things to do in Sapporo]

昨年のこと。

 

 

 

知り合いの大学の先生からこんなパンフレットをいただきました。

 

 

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それは

「50 things to do in Sapporo」。

 

 

海外観光客向けのパンフレットで、意訳すると「札幌でやるべき50のこと」といった意味合いになります。

 

 

 

 

パンフレットは2つあり、それぞれ言語が違いますが、第2弾が出たとのことでそれを見せてくださいました。スポンサーは「タイムアウト」というサイトのようで、世界的にユーザーが多くいる口コミサイトのようです。

 

 

タイムアウトのHP(Webで日本は東京のみ)

 

www.timeout.jp

 

 

 

 

日本へは外国人観光客(インバウンド)の数が年々増えており、当の日本人では気がつかなかったものが、海外の人から見るとても貴重に感じるものも少なく、第3者の目が再評価を促し、マチの宝の再発見にもつながっている事例が数多くあります。

 

札幌といえば何があるか・・・と考えてみたところ、これが意外にも出てこない。

これは札幌に限らず各地方に言えることかもしれませんが、改めて聞かれると何があるのか実はよくわかっていない(汗)ということがあります。

 

我が家も数年に1度くらいは道外からのお客様をお迎えすることがあるので市内を案内することもあるのですが、昨今はガイド本も充実しているので、地元の人よりも知識量は豊富。また時代の流れにも乗っているので、浅はかな知識よりもお金を払って情報を収集したほうがいいという場合もあります。札幌も観光客がたくさん訪れるようになってから、外食産業の充実化や、街並みの再整備などが進んだ印象を持っています。昔から札幌や北海道全域は絶好の観光地と言われてきましたが、インフラが追い付いてきたのはつい最近のことのように感じました。

 

 

 

 

いただいたパンフレットを広げてみると、片面には地図、そしてもう片面には50項目に分かれた「to do」リスト。

 

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第1弾はわかりませんが、第2弾は海外から来た留学生を加えてヒアリングを行ったものらしく、地元の人ではなく第3者との中間に立つ人からの視点で作られたものだそうです。

 

 

 

早速第1弾のリストを見ていくと、

・刺身の舟盛り

・ノースマン(お菓子)

・ラーメン

豊平峡温泉のカレー

中島公園のボート

円山動物園

・みよしの

 

と、結構な割合で飲食店もしくは食べ物が登場。

やはり札幌は、食べ物が魅力的な土地なんですねぇと改めて実感しました。

 

 

 

続いて第2弾のパンフをのぞいてみると

モエレ沼公園

北海道神宮

・ゲストハウス

・北菓楼 札幌本館

・藻岩山展望台

・どんぐりのちくわパン

狸小路市場

・石山緑地

 

など、飲食店以外のスポットが増えています。

 

 

そのほか、リストにはないけど豆知識としていろんなことが紹介されており、市電のループ化といったことにも触れられていました。あとは雪がない時期に提供される「レンタルサイクル」の「ポロクル」も紹介されています。細かいところまで見てくれているのがよくわかります。

 

こういった取り組みの展開は海外からの観光客向けに行われているので普段目にすることはまずありませんが、札幌市全域ではなくても、自分たちが住む土地のことを少しでも知っておくことはいいことではないかと思いました。北海道は本州に比べるとその土地の歴史は浅いです。しかしそれでも100年の歴史はありますので、街の成り立ちや風景の変遷など、何かしらわかることはあります。またはテナントの移り変わりや地域の行事、古くからある社など、通い慣れることで見つかることがあります。観光での潤いはごく一部の影響に留まっています。その範囲を広げ、雇用や活気を生むためには、何かに依存や任せきりになるのではなく、ひとり立つことも重要だと感じました。その機会を生んだり、訪れたときには見て見ぬふりをせず、それを「どーにかしていくこと」前提で考え、良い意味で周りを、そして地域を巻き込んでいくことも大切だよな・・・と勝手ながら考えています。

 

 

 

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 中島公園

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北菓楼 札幌本館

 

 

ぼくもこの土地に住んでもうすぐ5年になろうとしていますが、まだまだわからないこと、歩いていない路地などは意外にもたくさんあります。雪が積もっていても、自転車で爽快に走ることが出来ても、この街をもっと良く知るために、積極的に外に出て、積極的に知る行為を続けていこうと感じました。