わが家の「てるみくらぶ」騒動、終結です。
外出しますと、花の彩が目に入るのと同時に、工事を行っている風景も目に入るようになりました。
道路工事、配管工事、建設工事など、行われている工事もさまざまです。
工事中はパイロン(コーンとも言う)で通路と工事区画を分け、警備員を立て、安全に配慮して行われています。その区画を通り過ぎるとき、工事のようすを観察することがあるのですが、普段見ることのない部分に人が入って作業をしているのです。いくら安全に配慮しているとはいいつつも、何が起こるかはわからない。ただ少なくとも、何かの発生する割合を限りなくゼロに近づけるというのが義務になっていると思います。そのためには各方面に書類を提出したり、装備を整えるなど、安全面への消費(または投資)が行われています。まれにそういう対処を怠り、事故が重なってそれが露見するというニュースも見かけますが、やるべきことをやってこそ、つつがなくことが進むのだなというのを改めて感じました。
かねてよりブログでも触れていた「てるみくらぶ」。
この件について記事を書くようになったのは、てるみくらぶを利用して海外旅行を申し込んでいたからで、結局この会社を使って旅行に出かけることは出来ませんでした。
結局、報道後にいちはやく他者で同じ目的地「台湾」での旅行を注文し、旅行を楽しんで来ましたが、その間の報道や補償に関しての調整などは、そのスピードが速いとは感じることができないでいました(もしかしたら早い方なのかもしれません)。
てるみくらぶの騒動が起きて、週明けに報道を通して破産を知る。
それから数週間(結構な間だったと思います)経ってようやくてるみくらぶ側から利用者に向けてメールで今回の騒動に関する通知がなされ、今後の流れについてかんたんな説明がされました。それより早く、ユーザー側は様々な手続きを打つべく、各方面へ相談や手続きを進めていました。
もちろん、ぼくのほう(当事者は家人ですが)でも必要な確認と手続きは進めてきました。
最近の話しでは、JATA(一般社団法人日本旅行業協会)から弁済業務保証金に関するメールが流れてきていました。
ここでは、このまま手続きを進めてよいか、または多方面で弁済に係る手続きを進めており、そちらで解決する場合は弁済の権利を放棄するかの確認のメールとなっていました。
メールが配信された当時の状況として
申出件数:約39.000人
該当人数:約96.000名
債権額:約106億円
(うち、クレジットカードでの利用額:約59億円)
※弁済限度額:1億2千万円
この時点での還付率:1.1%
となっており、この文面のほかには今後の手続きの流れと注意事項、次の手続きのタイミングなどについて触れられていました。
このメールが届いた時点ですでにぼくのほうではカード会社に対し必要な書類を揃え、回答待ちの状態であったため、家人は権利を放棄する手続きをとっています。
それからしばらくして。
カード会社から、1通の通知が送付されてきました。
※こ
※通知に関しては一部加工して掲載しています
ここには、罫線で強調されているとおり、「保留中の旅行代金(利用代金)については請求は発生しないことを決定」したことを連絡するものでした。
長かった・・・・
いや、意外にも短期間で決着がついたのかもしれません。
騒動が起きたのは確か3月の末。
そこから実質3か月経過していません。
個人的な見方では、秋ごろまでかかるんではないかと思っていました。
3か月経過しないで解決に向かうのは、スピード解決だと思ってもよさそうです。
こういった通知も届いたことから、ネットでてるみくらぶ関連のニュースはどうなっているか検索をしてみました。
かなり、少なくなりましたね・・・
報道の中身は、検証が大半となっているようです。
そして、同業他社にも目を向け、今後の経営についてのインタビューなども掲載しているようです。
てるみくらぶの問題が露見してから、現在のようなパッケージツアーでの集客は難しいという声が出てきました。加えて、宿泊する場所もひと昔前と比べると幅が広がりましたので、コストに対するユーザーの視点も大きく変化したものと思います。
これは旅行業界に限らず、あらゆる分野でも起こる変化だと思います。
そこに固執をしてしまうかどうかは、大きな判断になるとは思います。
しかし、保守ばかりがいいとは言い切れません。それは誰もが経験してわかっていることだと思います。
「保守」に逃げるか、それとも「革新」を怖れないか。
その考え、姿勢ひとつで、見え方や感じ方が大きく変わっていくものと感じています。
今回の件ですが、所定の手続きを踏んでも、最終決定の通知を受け取るまでは正直安心は出来ませんでした。そのため、今回のこの通知はほっとしています。
やるべきことをやったとしても、自信が望む結果になるとは限りませんが、今回に関してはよい結果につながりました。
大事なのは、すべてが「うまくいく」とは限らないこと。
もう少し詳しく言うと、「自分が望むもの」に対し、ものごとが「うまくいく」とは限らないということです。
問題はその「自分が望むもの」にあります。
「過信」や「自意識過剰」に捉われているひとほど、その結果がもたらすものを正面から受け止めようとしないでしょう。それがたとえ「正当な結果」であったとしてもです。
物事には「原因」と「結果」があります。
それはどの分野でも、どの世界にでも存在するものだと思います。
今回の件ですが、我が家に関する騒動はこれで終幕となりますが、財務状況の説明会が秋に開かれるため、もう少し経過を見ていこうと思います。
きょうは1通の通知から様々なことを考える1日となりました。