にちようび。
連日の真夏日のなか、札幌市中央区にある旭山記念公園にてボランティア活動をしてきました。
札幌まるやま自然学校の「イエティくらぶ」です。
内容はもりだくさん。
と、そのどれもがメインになりそうなものばかり。
参加の前段階でも、あれをやりたい、これをやりたいと、子どもたちは事前に取り組みたいことが決まっていたようです。
しかし、大きい誤算だったのが連日の暑さ。
きょうのニュースではここ連日の真夏日(この時点4日連続)が歴史的記録に並ぶほど。
これは年代関係なく、厳しいコンディションだったということを終わりになって気づかされました。
まず、活動の中では「休憩を頻繁に」ということと「水分をこまめにとる」事が挙げられ、ひとつ動いたらすぐに休憩・水分を取るといった展開になりました。遊びや作業に夢中になってしまいますと、時間の経過が早いとともに、それだけの時間帯暑さの中に身を置くことになります。大人ですら体調をくずす可能性があるのですから、子どもは尚更です。暑さにやられてしまわないよう、細心の注意をして取り組みました。
この活動のメインは、「バウムクーヘンづくり」。
時間内に作ってみようという試みです。
バウムクーヘンを作るには、火を起こさなければなりません。
そのため最初に行ったことは、リヤカーを使用して枯れ木などの材料を集めること。
途中、桑の実も見つけたので、これも集めてジャムにしようということになりました。
この時点で既に暑いのですが、材料集めに集中していました。
そして無事に戻り、いったん休憩。
ほんとうに細かく休憩をはさみました。
次は木材を適当な大きさに切ること。
そのため「おの」「なた」「のこぎり」の使用方法を説明します。
みんなは四苦八苦しながら、頑張って燃えやすい大きさに切ってくれました。
その後火を起こし、お昼。
※実は、火おこしのアクティビティでこんなことも実践。火をつけるむずかしさを学びました。
お昼は室内で済ませましたが、あまりにも熱いので途中で「水遊び」が加わります。
着替えはもちろん用意していたようで、上下ずぶ濡れ(笑)になりながらもはしゃいでいます。
水遊びも区切りをつけ、衣服などもしっかり渇くようにインターバルを置きました。
その間、バウムクーヘンの下ごしらえも進み、いざ焼く作業に。
その間、工作として「バードコール」と「パチンコ」造りが行われました。
写真はバードコールにバーニングペンで模様などを独自に。
午後は「バウムクーヘンの焼き」「パチンコ作り」「バードコール作り」を手分けして行いましたが、時間帯によっては一カ所に集中してしまうことも。あちこちから「トミー!!!」と声がかかってばかりだったので、少しテンパってしまいました。
バウムクーヘンも失敗がありながら、無事に完成し、みんなでおやつ。
トッピングとしてアイスクリームと、午前中に集めた桑の実で作ったジャムを添えて、おいしくいただきました。
その後はまた水遊び。そしてほどなく解散。
大人の集中力も維持するのが困難ないちにちでした。
この活動の中で難しいと感じたことがありまして。
それが「刃物等の取り扱い」でした。
小さな子どもが刃物を使用する。これは親御さんも不安げに見てしまうことが多いです。
反面「できるよ!」と言ってしっかりと扱う子どももいます。
今回使用した刃物は3つあり、それぞれ扱い方が異なるとともに、まだまだ扱いづらい代物です。大人がついていないと、けがをしてしまう可能性が一気に高くなります。今回は刃物でけがをしてしまうということはありませんでしたが、ひやりとさせてしまう場面が幾度も起こり、その時間帯がとても長く感じました。とてもとても長く感じたのです。
活動が終わった際に話をしてみましたら、意外な落とし穴が。
それは「暑さでいつもなら理解できるところが、きょうは理解できなかったのでは」ということ。目で見せても、ことばで説明しても、暑さが要因のひとつとなって理解につなげることが難しかったという見解になりました。確かに、目の前でやって見せても、まったく違う動作をしてしまうことが多かったのです。これはどうしてなんだろう?と活動中ずっと疑問を抱いていたのですが、気候もコンディションに大きく影響することを忘れてしまっていました。
子どもたちは、大人と比べるとだいたいが低身長です。そのため、地面からの熱を受けやすくなっています。大人と比べると、暑さの度合いは強いのかもしれません。そう考えると、この1日の活動は、みんな元気に楽しんでいたことに改めて驚きました。それだけこの時間を楽しみにしてくれていたという裏返しになります。これから北海道も夏本番になりますし、いろんなリスクも増えてきます。今回のことを教訓にしたいと思いました。
へろへろになって帰宅して。
晩御飯を食べていましたら、花火があがりました。
どうやら近所の高校が学校祭だったようで、クライマックスの一環として花火を上げていたようです。
数多く上がる花火を見て、とてもいいご褒美をもらった気持ちになりました。
花火が終わって後ろを振り返ってみると、遠くの空には満月が。
その満月を眺めながら、改めて強く決意を秘めるトミーなのでした。