あの日のことは昨日のことのように身近にあるのに
望む明日のことはこのうえなく先のように感じてしまう
どうやらまだ迎えていない未来よりも
過ぎ去った過去のほうに
何かしら付着しているものがあるようだ
1万2千年前のことだって昨日のことのように感じるのだから
2年半前のことなどついさっきのことに感じてしまう
そんなこと忘れてしまえとひとは言うが
そうかんたんに忘れられるほど かんたんに投げ出す人間にはなりたくない
時間はどのようにあるのだろうか
連続してあるものなのか それともまったく違ったかたちであるものなのか
それすらもわからないまま 身を置かざるを得ない自分がここにいる
これまでずっと苦しんできた
これからもずっと苦しむだろう
これはもはや、自分が決めたことなのだ
そこから逃れたいと思うことは 自分を裏切ることに似ているのかもしれない
ぼくはこれまで 自分を信じてこなかった時間のほうが多かった
これから自分を信じるために しっかり苦しもうと思う
人間はこの世界で苦しむために生まれてきた
大いなる何かは、そこから得るものを 「何もせず」待っているんだと思う
ぼくは祈ります
苦しみから目を逸らさないようにする、と。