つたわりとどけ。

日常と非日常のはざまから、伝え、届けたいことを個人で探求し、実践します。このたび不定期更新に切り替えました。

整理棚からひとつかみ。 ジャズ編 その84

【Series Herbie Hancock

 

An Evening With Chick Corea And Herbie Hancock

 

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UCCU-5083

 

1.Homecoming
2.Ostinato(from Mikrokosmos for Two Pianos,Four Hands)
3.The Hook
4.Bouquet
5.Maiden Voyage
6.La Fiesta


parsonel

Chick Corea(p)
Herbie Hancock(p)

Recorded February,1978 Live at Masonic Auditorium,San Francisco;Dorothy Chandler Pavillion,Los Angels;and Hill Auditorium.Ann Arbor

 

 


思えばハービーとチックは、ふたりともマイルスの元でピアノを弾いていたんだなというのを感じさせてくれる1枚になったこの作品。
ハイライト作品ではあるものの、ソニーから出されている「イン・コンサート」で別の曲を収録することで補完の役割を果たしている。

 

ライナーを読むと、ここにあるメッセージは「愛と自由」なのだそうだ。
たまにお互いを触発し合うような攻めの旋律を演奏する演奏家は少なくないが、本作は「対話」と位置付けている。
この「対話」だって、じぶんにとって都合のいいことしか話さない、というのとはまったく違う。
対話はすべてをさらけ出さないと始まらない。それは、個人間の言葉による対話も同様である。

 

うわべだけの、都合よい解釈で生きていくこともできよう。
しかしそれでは、真の愛と自由は一生どころか、何世代かかってもわかることはないように思えてならない。