つたわりとどけ。

日常と非日常のはざまから、伝え、届けたいことを個人で探求し、実践します。

がらくたを整理していったら、本性のようなものが見えてきた。 ~がらくた整理ケーススタディ④~

連載、頑張って書いていきます。

 

 

 

ひょんなことから手伝うことになったお店にある不用品の処分。

 

あるモノはそのまま廃棄され、あるモノはひとに譲り、そしてあるモノは売りに出す。

 

それぞれに行先が決まり、「ひとまず」店内からは消えてなくなりました。

 

 

 

 

同時進行でぼくは自身のIDを用い、ヤフオクにて出品を開始します。

 

最初は本、次にCDとDVD、それからインテリアとアクセサリー。

 

出品中は「ひたすら」だったし、まさかこうして書くとは考えていませんでしたので、写真もなにも残っておりません(笑)唯一あるのは「台帳」程度。ヤフオクの画面は一定期間が経過しますとそのリストが消去されてしまいますので、もはや台帳だけが頼りです。

 

 

 

 

というわけで台帳の一部を載せてみますと

 

 

 

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と、こんな感じであります。

 

一応、期間とカテゴリ別に台帳をつけ、売り上げ管理をしていました。

 

 

 

 

その店主に渡す金額は、落札金額からヤフオクに係る手数料とこちらのマージンを引いた額。今思うと良心的な価格(自分で言うな)で対応していましたので、売るモノがごまんとあったときには相応の売り上げになりました。モノは徐々に減っていくとともに、売れ残るモノも出てきます。そのため書籍に関しては一定期間出しても落札されないものや、自宅に持ってきたものの出品に値しないと判断したものについては、一括して業者に買い取りを依頼し、無事に処分しています(買い取りの依頼は宅配を利用したものと、店舗への持ち込みによるものの両方)。

 

 

 

そうしてモノを減らしていきはするのですが、後日モノが増えることになります。

 

 

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店内の更なる整理で出てきた不要品と、自宅を整理して出てきた不要品。

 

今後これが不定期に出現し、引き取ることになります。

 

結果としてこれが年明けまで続き、延々と続きそうな空気を出していました。これではいつまで経っても終わりが見えないと判断したことから、不要品の出品依頼を打ち切ることにしました。既に預かっているものについては継続し、新規は受けないというものです。店主からの反論はなく、その場で了承。従ってまだぼくが見ていない「不要品」はご自身で処分することになりました。

 

 

 

 

実はこの一件がだらだらと続いていたことが、ひとつの罪悪感を生んでいました。

 

自分がモノを引き取り、出品するという行為が、本来ならば店主がするべきであったはずの「作業」を肩代わりしたということになり、負担の軽減に一役買っています。ここで「あとは自分で何とかするから」となればよかったのですが、その後も際限なくモノを渡してきました。これはちょっと依存に近い状態となり、店主自身がするべき作業もそっちのけになってしまいます。「この人に任せれば安心だ」というお決まりのフレーズは確かに心強いですが、実はリスクを抱えているということを知っておくべきでした。店主も、そしてぼく自身も。

 

不要品はほぼすべてぼくのところにくる「丸投げ状態」がほどなく続くと、店主の態度も徐々に変わってきます。残念ながら良い方向ではなく、悪い方向に傾きました。

 

 

 

「頼めば何とかしてくれる」。

この考えが、この店主にはあったろうと思います。実際お店に行きますと、既に準備万端と言う感じで引き渡すための物品がバックヤードに用意されていたこともしばしばありました。

 

最初は謙虚だった姿勢も、どんどん前に出てきます。

 

ついには、

 

 

 

 

「これ、○○円で売れるでしょ?」

 

と、出品して欲しい商品に金額の指定までしてくる始末。

このときぼくは「そんなにならないかもしれませんよ」と言いましたが、不満げな顔をしていたことを憶えています。※実際にはその金額には到底及ばない安価で落札されました

 

 

 

もはや最初の頃の店主とは似ても似つかない状況になってしまいました。

 

 

 

最初の頃は「値段がつけば御の字」と仰っていたのですが、状況に慣れてしまったためかそういったことは一切口に出さなくなりました。このような経緯があったことから、当初は最後まできっちりと対応しようと思っていたぼくも、打ち切ることを密かに決めたのでした。

 

 

 

あれこれ言いますときりがないのですが、人間「慣れ」ることによって最初に抱いていた考えや気持ちから知らずに遠ざかってしまうことはあります。それは特定の分野に限った事ではありません。日常の中にあるからこそ、知らずに「流されている」ことに気がつくことが重要になってきます。

 

 

 

どうやら、店主がモノを減らし、店内を一新したいという考えは、その発言当初から変わっていったように思います。それにぼくも手を貸してしまったかのようでとても心苦しいのですが、その方がお店の店主である以上、大きな責任を負わなければならないことに変わりはありません。気持ちや考えの質が変わり、当初の清々しさがうそのようになくなりつつあります。その過程で起こした店主の行動が、今回のがらくた整理に対する考え方を決定づけることになります。

 

 

 

がらくた整理(断捨離)という方法はとても有効な方法です。が、たとえどんな良い方法であったとしても、結局はそれを行う人次第だということ。

 

残念ながら、その店主と距離を置くことにつながるのでした。

 

 

 

 

 

 

 

きょうまでに読んだ本

 

Joy 喜び OSHO 山川紘矢+山川亜希子:訳 角川書店 (232)

Courage 勇気 OSHO 山川紘矢+山川亜希子:訳 角川書店 (233)