昨年からでしょうか。これまでトラブルの頻度が少なかったものが、次々とトラブルを起こすようになりました。
飛行機(またはヘリコプター)のトラブル。
列車と周辺環境のトラブル。
車の無視覚検査発覚。そして目立ってきたリコール。
船舶についてはちょっと思いつきませんでしたが、大々的に報道されることもあり、身近にある乗り物に何らかの異変が起きているように感じて仕方ありません。
この背景には、一体何があるのでしょうか。
列挙してもきりがありませんが、背景のひとつとして暗躍し始めたのは
「驕り」
ではないかと考えています。
日本の技術は世界においてトップクラスです。
そうかんたんに壊れることはないという表現をしてもいいくらい。
その品質の高さは誰もが認めるところだと思います。
この品質の高さが「一定」に保たれてきたことが、結果として影を射したのではと個人的には考えています。
これだけ高品質なんだから。
少しくらい。ちょっとくらい。
品質を保つためのシステムがしっかりしているから。
ちょっとくらい異常が起こっても、すぐに何かが起きるわけではないから。
このような「慢心」は、実はどこにでも潜んでいます。
特別な分野に限った話ではないと思います。
ではなぜ、乗り物という分野においてこれだけの出来事が起きてしまっているのか。
そこに隠れている注視しなければならない問題を、わたしたちの目でしっかりと確認し、理解しなくてはならないと思います。
それはどういうことかと言いますと、批判をして終わればいいという話ではないということ。
高品質に胡坐をかいてしまっては、そのツケが必ずまわってくるということを、誰もが自覚しなくてはならないということの、いわゆるメッセージにも感じました。
定期的な確認は、とても大事です。
安全を重視した判断は、ときに大きなものを左右します。
歯車はどんなに小さくても、動きを変えてしまえば結果として大きなズレを生じます。
それを肝に銘じて、1日1日を生きていきたいと感じました。