外の世界には、拡がる何かが必ず存在しています。
先週は、留萌市に滞在していました。
さすが、雪の多い地域です。
海も近いためか、寒さが凍みました。
月曜から金曜までのあいだで、雪がやんで晴れ間が見えたのはたった1日。それ以外はとにかくしんしんと雪が降り積もっていました。
留萌は20代の頃、道路の区画線工事で滞在していました。それ以来の滞在になります。
今回は雪の降りも強かったため、仕事の帰りにスーパーに寄って買い物を済ませることが多く、夜の街を見学しに行くことはありませんでした。今回の宿は留萌駅から徒歩圏内にあるホテルでしたが、興味深いパンフレットが置かれてありましたので、別の機会に紹介したいと思います。
いまのところ、仕事で赴く場所はどこも降雪量が多いです。ここまできますと、自分は雪男なんじゃないかと思ってしまうほど(笑)吹雪にも度々遭いますから、余計なのです。
反面、雪ならではの美しさも感じます。
自然は人間同様、同じ状態というのはありません。変化があるということを理解することで、広がるものがあると確信しています。
出張で地方に行きますと、現地のものを購入してしまいたくなるのが性というもの。今回は留萌の小麦「ルルロッソ」を使用した醸造酒を購入して帰ってきました。
食に関するものでも、それ以外のものからでも、何かをきっかけにしてつながっていくというのはよくあることだと思います。
仕事をしに来ているため、現場とホテルの往復が基本路線にどうしてもなってしまいます。買い物もコンビニで済ませてしまえば、他にどこへいく必要もなくなります。が、それでは寂しいだろうと思ってしまうのです。どこに行っても同じものを見て買うよりは、いつもと違うものを少しでも見ていったほうが、出張で疲れていたとしてもささやかな刺激になると思います。流石に毎日は難しいですが(オリンピックもあるので)、可能な限り自分の足でその街を知っていきたいと思います。
留萌は自然体験をすることができる箇所がいくつかあることを知りました。何もないと思っていても、その場所にいけば、何があるのかを知ることができます。いまの時代、やりとりは遠く離れた場所からかんたんにできるようになってしまいましたが、時には足を運ぶことも大事です。どうでもいいからと、電話やメール、メッセージなどでかんたんに済ませてはダメです。結果として、その人の人格が疑われてしまいます。自分はそれでよくとも、相手はそうは思わないでしょう。それが連鎖をおこし、自分に還ってきたときのことを思わなくてはなりません。
物事には、発端が必ずあります。
その発端に対してしっかりと向き合うこと、そしてやるべきことを果たすことは、いつの時代も変わらず、大切なことに違いないと思います。
そのように仮定すれば、人生は自分が起こした発端が拡げた波紋に対する責任をとっていくことの連続なのではないかと考えてしまいました。だからこそ棚上げにしてはならないですし、逃げてもダメなのです。先伸ばしにしていても、どこかのタイミングで再び目の前に現れるのは必至なのです。その仕組みを感じることが大切です。
今週は留萌から別な場所に移動して仕事をしています。
雪が見せてくれる景色をしっかりと見つめながら、変わりゆく季節と過ぎてゆく時間を味わっていきたいと思います。