つたわりとどけ。

日常と非日常のはざまから、伝え、届けたいことを個人で探求し、実践します。

【詩】波紋

自分の想いを丸めたものをぽいと水面に投げてみた

 

すると大きな大きな波紋が生まれた

 

その波紋は水面の端にまで届くかと思ったけれど

 

半分ほど過ぎたころに水面に吸い込まれて消えていった

 

 

 

この世界はどこかで

 

波紋が起ることを嫌う人や

 

波紋が起ることを歓迎する人

 

波紋をもっと広げようとする人

 

実にいろんな人がいる

 

 

波紋とはどうやら自分では起こしたくないと考えている人が多そうだ

 

それはつまりどこかで何かを回避したいという想いからなのだろうか

 

それだからだろうか肝心なところで人間は足踏みしているような気がする

 

 

 

 

もういちど自分の想いを丸めたものをぽいと水面に投げてみた

 

次は波紋が大きくなるように

 

次は波紋が広がるように

 

次は波紋が消えないように

 

わがままだと思いつつも

 

ぼくは波紋を起こす側にいたいと願う

 

 

 

だからいつもそばに水面を置いておきたい

手をかざせばすぐに掴める夜空の星のように

スマートホンよりもいつでも手の届く場所に