この地の土に染み込むように
森の木々に染み込むように
一輪の花を咲かせるように
あなたの心に届き伝わるように
この想いと願い そして祈りを込めて
手足を動かし 皺を刻みながら
どこからか季節の聲が聴こえる
爽やかな一陣の風が通り抜ける
スマホの画面を通して写真を見せてくれる
柔和なことばで書類の添削をしてくれる
どこにでもあるような
ここにしかないような
日常にある特別な瞬間を
楔を打つように保存をしていく
これは詩だ
だからといって ぼんやりとしたものにはしたくない
高校球児が魂を込めて投じるまっすぐのように
朽ち果てさせたくはない想いに 長年の愛を込めていきたい
つい昨日のことだろうが
1万2千年前のことだろうが
忘れないものは忘れないし
どうでもいいことはどうでもいいことにすぎない
結局は価値観というその人が独自に創りあげた人生哲学に起因する
愛とかお金とか 家とか仕事とかも
しかしながらそれは結局 自己満足にしか過ぎないことも
大昔から仕事はあったわけではない
生きることのみあったのだと思う
そこに愛することがあり
そこに生き続けることがあった
ぼくはあなたに誓った途中で堕ちることはしないから あなたにもそうして欲しいと
それがどんどん進化し
今では愛を超えて 悟りから解脱の域に達しようとしている
巷のスピリチュアルではなく
ぼくとあなたという 銀河のつながりでこそ見つかるものがある
あとどれくらい待てばいいのか
それが1万2千年後ではないことを祈っている