つたわりとどけ。

日常と非日常のはざまから、伝え、届けたいことを個人で探求し、実践します。

整理棚からひとつかみ。 ジャズ編 その169

【Series John Coltrane

Expression / John Coltrane

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MVCJ-19077

 

1.Ogunde
2.To Be
3.Offering
4.Expression


parsonel

John Coltrane(ts,fl) *fl:1
Pharoah Sanders(pic,fl) *1,2
Alice Coltrane(p)
Jimmy Garrison(b)
Rashied Ali(ds)

録音日
1,5:1967年3月7日
2,3:1967年2月15日
4 :1967年


別々の日にちながら、晩年の1967年に録音されたセッションをまとめたものです。
コルトレーンが求めた音楽の集大成とも呼ばれ、高評価を得たアルバムですが、この作品にかつてのピアニストとドラマーはいません。
美しさ、抒情的なフレーズを醸し出すギグは、これまでの「騒がしかった」ものとは一線を画します。
偉大なる精神性、偉大なる存在を表現するために音ととう音を詰め込んだ時期もありましたが、このあたりでひとつの境地に達したような印象を受けます。
ひとりの演奏家が、その足跡を辿られるのは光栄なことかもしれません。その思考や思想がどのように影響を及ぼし、音楽会を変化させていったことへの照明につながります。
当時、彼のやってきたことはそれこそ「異端」そのものであったように感じます。
でも「異端」はときには時代を「こじあける」ビッグバンのような、大きなパワーであったとも考えることができます。