つたわりとどけ。

日常と非日常のはざまから、伝え、届けたいことを個人で探求し、実践します。

よそもの。

昨日の日記にて、ぼくが北海道八雲町で地域おこし協力隊になり、自分で企画したイベントがこのほど行われることを書きました。

 

併せてその背景を探る機会があり、現在進行形で考えていることの理由を探ることができました。

 

それら一連の展開は、自分自身のみならず、周りのひとたちにも影響を与えていきます。

どのように想われているかはわかりませんが 笑。

 

ものごとを進めていきますと、課題というよりかは「やらなければならないこと」がどんどんと増えていくという実感を、この数か月間繰り返し経験することになりました。

 

 現在は準備に向けての大詰めとなっており、大きくふたつに分けて動いています。

 

ひとつめは「イベントの告知をどうやって広げていくか」

ふたつめは「ボランティアを集めるにはどうすればいいか」

 

となっており、いずれも一筋縄ではいきません。

 

それでも何もやらないよりまはるかにマシ、ということで、告知をしてくれそうな媒体にはそれぞれ取材依頼の連絡をさせていただきました。ボランティア募集の件もチラシにその文言を加えて配布することにしました。

 

 

そのさなか、このうちのひとつ「ボランティア」に関して厳しい意見を聞くことになりました。

 

 

実は今日、地元北海道新聞の通信員さんに連絡を取り、取材の提案としてこのイベントについてお話をさせていただきました。

 

記事に関しては一度支局長に確認をするとのことだったのですが、その方は長く八雲町にいらっしゃる方なので、ストレートな話をしていただきました。

 

 

何がストレートかと申しますと、

 

まず「ボランティア」は来ない。指名制というか、狙いを定めていかない限り来ない。

加えて謝礼はなくても食事を用意するなどの対応を取っている。八雲町の人はそれに慣れてしまっているから、本来のボランティア(または無償ボランティア)として募集をしても、人は来ないと思う。

 

と、このように言われてしまいました。

 

 

ひとは来ないかもしれないなと考えていたぼくには、早々に「つうこんのいちげき」が飛んできた感じです。

 

そもそも予算(資本金)はないため、そういった対応ははなからムリです。

そうなりますと、ボランティアの募集をかけても無駄、ということになります。

 

それを言われて、顔が熱くなりました。

 

 

その時は、「そんなのボランティアじゃない」と想ってしまったのです。

それはすぐに「いや、違うか」と考え直したのですが、そうやって人を集めることはなんとなくですが、自分の主旨に沿わないと感じてしまっています。

 

かといって、誰もが知っている運動などではありません。

手を挙げてくれる人が数人いれば御の字と考えていただけに、その甘さを指摘されたような恰好となりました。

 

 

じゃあ、どうやって集めるのか?

これはもう、関わってくれている方たちに声をかけていくしかないです。

 

 

 

 

実はボランティアを集める前に聞いた話なのですが、役場の場合、所属の上長の許可をいただけば、人員の派遣、つまりはスタッフとして応援に出すことは可能だよと教えていただいたことがあります。

 

その方法を考えなくもなかったのですが、反面それは職務上の命令に近いものとなり、個人の意思に関係なく現場に投入されることになります。つまりは現場に赴いた職員さんがあまり乗り気ではなかったとき、現場としては一気にリスクが高くなりますし、そのような流れで来てもらうべきではないとも考えてしまいます。

 

ボランティアの募集って、これだけ考えることがあるのかと、その重さを実感しています。

 

 

 

 

 

 

 

余所者(よそもの)。

 

ぼくは今年、八雲町に移住してきた身です。

つまりは、どこにも頼るところがないと、決めています。

 

何かあったら相談してと、方々では言われるものの、やはりこちらからアクションを起こしませんと、相手は反応してくれません。

 

つまりは、まだ

「気にかけてくれる存在」

にすらなっていないのです。

 

これは、同じ協力隊内でもそうですし、所属の課内でもそう。

協力をしていただける他の課などでも、残念ながら同様です。

 

それでいて、結果を~とか、実績を~とか、プロジェクトを~と言われます。

なにかしていますと、あれこれ言ってきます。

あーでもない、こーでもないと。

しかし、こちらが訊ねても、詳細に教えてくれることはまれです。

その差は何なのかと、首をかしげることもしばしばです。

 

実はここに、「協力隊は重宝、または歓迎されているとは限らない」と想えるきっかけがありました。

 

実際、町内会の焼肉パーティーにはえらい態度の悪い人たちがいましたからねぇ。

こちらがあいさつしても、無視してるという 笑。

それでいて、仕事があるから戻ると言うと、「ここにいることも仕事だろうが」と言ってくる始末。

はい。是非同じ状況になって欲しいものです。

 

よそもののままか、おおくの人に認められるかは、その人の努力次第だと思います。

それは自分次第なのです。

 

でも、素っ気ない対応は、勘弁してほしいと思います。ほんとに。

 

 

 

 

 

 

そのよそものが、八雲町に向けて何が出来るかを考え、まとめたのが昨日に書きました木育のイベントです。

これは八雲町の人だけではなく、その近隣のかたや、八雲町の土地など、様々なところに向けたひとつのメッセージでもあります。

 

個人的には、本気になることをしなければ、この先も本気になることはないと考えています。

地域おこし協力隊でいることが出来る期間は、最長で3年です。

もちろん、1年で辞めて、就職しても良いことになっています。

 

自分でもどうなるかはわかりませんが、3年ないし1年、本気でい続けようと決めました。

えらい疲れてますが(笑)

 

本気じゃなかったら、「このよそもの本気なんだ」とわかってくれませんから。

 

 

 

 

ぼく自身、えらい不器用です。今更ですが 笑。

伝えること、届けることを究めようと決めていますが、とても難しいです。

それはどの立場の人でも同じです。偉い人だって、この部分はとても弱かったりします。

 

だとしたら、姿勢だけでも見せ続けることはひとつのアピールになるのではと考えています。言葉だけでは納得させるものがなかったとしても、その姿勢が加わることで重みが変わることだってあります。

 

それを期待するということではないのですが、出し惜しみせず、自分の生き様を出していこうということです。自分の本気を出そうということです。

 

札幌を離れて、他の土地に移住しようと決めた「本気」を、見てもらうだけです。

 

 

 

昨日に続き、長めに書いてしまいました。

書くことだけは、ある程度できるんだよなぁ 笑。