つたわりとどけ。

日常と非日常のはざまから、伝え、届けたいことを個人で探求し、実践します。

【活動報告】秋雨を歩く。

 

先日、八雲町郷土資料館で展示を見た際に、学芸員のかたからこんな話を聞きました。

 

 

maruyamabase.hatenablog.jp

 

展示は上の日記にて触れているのですが、八雲町には遺跡や出土品が数多く見つかっているという話と、いつもお世話になっている「噴火湾パノラマパーク」には数多くの遺跡があったということ、そしてここには「碑」があるよということを教えてくれました。

 

実は八雲町に引っ越してきてからちょいちょい見ているこの「碑」。

かなに直しますと「いしぶみ」などと読むそうです。

 

役場周辺にもこの「碑」があるのですが、意外な場所にもあるんだよ、ということで、パノラマパークの施設が冬季閉鎖になる前に行ってみることにしました。(現在は既に冬季閉鎖期間に入っています)

 

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この日はですね、朝から大雨でしてですね、園内には工事業者とパノラマの職員さんくらいしかいないという環境でですね、部外者がひとりぽつーんと歩いていますとですね、まぁ不審がられるわけですよ 笑。

 

だって、ガン見されましたもん。

仕方ないから工事業者さんには挨拶しました 笑。

 

 

 

さて、目的の場所なのですが、本来は道があって通ることが出来る場所ではあったものの、草などが生い茂っていたため通行ができない状態でいました。しかし今年度に草刈り等を行ったという話を直に聞いていたため、今年中に行ってみようということになっていたのです。

 

で、その碑文(正確には詩碑)は道から沢のほうに少し入ったところにひっそりと置かれてありました。

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手入れが行き届いていないためか、文字を読むのがかなり難しく、そのすべてを判読することはできませんでした。

 

図書館などで調べたところ、「和田徹三」さんであることがわかりました。

そしてここに刻まれている詩のタイトルは「」

誰の碑かは事前に聞いており、その方の名前は「わだてつぞう」さんという方でした。

詩については「初苺」だということもわかりました。

 

役場のHPに何かしら情報がないかな~と思って探してみたところ、このような記事が出てきました。

 

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記事は結構前の話になっていますが、この和田徹三という詩人、有名なかたのようです。

この詩碑を見た後日に図書館を訪れたところ、和田さんの詩集が書架にありました。

 

今度作品に触れてみようと思います。

 

 

 

実はこのパノラマパーク、敷地が結構広いため全域を歩いたことがありませんでした。

いつもはパノラマ館を訪れており、時折花畑に行くくらいです。

現在は未整備のため入ることはできませんが、「みんなで創る森」という区域もあります。八雲町に定住したら、いつかこの森を整備してアクティビティを行いたいです。

 

今回は花畑よりもキャンプ場側に移動し、屋外の遊び場からふれあい館のほうに歩き、さらに国道5号線に向かって歩いた先の場所にありました。こちらを歩くことは普段ありませんので、悪天候ながらも新鮮味がありました。

 

 

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今回向かった先は果樹園とみんなで創る森とのあいだにある一本道。

 

その後、まきばの冒険広場周辺を散策することにしました。

 

 

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ピントが合っていませんが、おそらくとちの実。

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こちらもピントが合っていませんが、栗も落ちていました。(おそらく丹波栗)

 

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以前、パノラマのスタッフさんに教えていただいた、藤棚にある藤の種。

さやえんどうのような皮に包まれていました。

 

 

 

雨となりますと、外で活動するのは面倒になります。

しかし違う視点から見てみますと、雨という環境は周りに集中力を削ぐ材料がなくなるため、行動しやすいという利点を持ちます。

この日は雨用の装備をして、じっくりと園内を1時間ほど歩きました。

 

途中でパノラマの軽トラックが自分のところまで来ましたが 笑。

挨拶をして終わりました。

 

 

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藤棚の通路も落ち葉でおおわれていました。

 

 

 

どうしても晴れの日に歩くことは多くなりますが、悪天候のときにも歩いてもおくことは大事です。やはり発見があります。装備も雨用なので、多少の汚れなどは気になりませんので、どんどんと水辺のほうに進むこともできますし、虫に刺される心配もありません。身体が冷え過ぎないように気を付けるだけです。

 

考えてみれば、八雲町内の公園もちゃんと訪れたことがないまま、冬を迎えようとしています。大きな公園は数えるほどしかないので短時間で回れますが、やはり季節ごとに訪れてみたい気持ちはあります。

 

パノラマパークは敷地が広いので、ここでも季節ごとの表情を楽しむことができそうです。

 

 

八雲町に移住してよかったなーと思う瞬間でもありました。