つたわりとどけ。

日常と非日常のはざまから、伝え、届けたいことを個人で探求し、実践します。

整理棚からひとつかみ。 ジャズ編 その185

【Series of  John  Coltrane】

 

Infinity / John Coltrane

f:id:maruyamabase:20181205225501j:plain

 

f:id:maruyamabase:20181205225521j:plain

 

MVCJ-19159

 

1.Peace On Earth
2.Living Space
3.Joy
4.Leo


parsonel

John Coltrane(ss,ts) *2:ss
Pharoah Sanders(ts,fl,piccolo) *1,4
Alice Coltrane(p,org,harp,vib,tamboura,tympani)
Charlie Haden(b) *1,3,4
Jimmy Garrison(b)
Rashied Ali(ds,perc,strings) *1,4
Ray Appleton(perc,strings) *1,4
McCoy Tyner(p) *2,3
Joan Chapman(tamboura) *2
Elvin Jones(ds,strings) *2,3
Oran Coltrane(ds,strings) *2


録音日

1,4 1966年2月2日
2  1965年6月16日
3  1965年9月22日

 


アルバムが発表されたのはコルトレーンの死後になり、発表までの間、アリスによりカスタマイズがされます。
通して聴くと「ジョン・コルトレーン・オーケストラ」のように聴くこともできる一方で、アリスは音楽を通した精神性の追求、神を求める行動をこのようなかたちで体現したのだとわかります。
コルトレーンは個のイメージでしたが、アリスは集団というイメージになります。
もちろん、コルトレーンもビックバンドを編成して収録を行ったことがありますが、それは人数の多さというよりも、個人の限界に挑戦!的なことを多数の人間で実施し、それを神にささげる音楽に仕立てたかったのかなという気がしてなりません。
このアルバムでは聴きなれないことば「オーヴァーダビング(またはオーヴァーダヴ)」が出てきますが、要は別撮りした音を編集で組み込むといったようなことらしいです。
この手法はコルトレーンの意思を忠実に受け継いだものでもありました。

インフィニティは車でも有名ですが、その意味は「無限大」。
精神的、宗教的音楽が聴かれたとしても、その目指すものは小さなところにとどまらない。
それはコルトレーンに限らず、その後様々なジャンルのアーティストに引き継がれることになりました。