気まぐれなのか
それとも 偶然なのか
空の青さも
目の前の白さも
何かの意思があってのことなのかと考えることが
そもそも無意味のように
ただただ
白く綺麗で、冬という季節の使者が舞い降りる
それはもう
感情で言い表すことさえ不遜なのだと悟る
目の前の世界というのは
何かと相対するものが有るように感じる
それに直面するたびに何かしらの意図を感じずにはいられないが
それを考えたとしても仕方がない
ただ経験し 乗り越えるだけなのだと言い聞かせる
これだけ多くのいきものがいると
想いを馳せても仕方ないと感じる
想いを馳せることのキャパシティを超えたものが
すでにその人にはあるのだから
しんしんと降り 積もっていく白い結晶
車の屋根にも 道路脇にも
自然という大きなうねりに乗ってやってくるそれは
ときには視界を遮り 自問自答を促す
その答えを ひとふりの雪に求めるように