今年もあと2日です。
ごく当たり前のことなんですが、この時期になりますとやはり1年の振り返りをなんやかんやとしてしまいます。
この1年は、一番忙しいものであったかもしれません。
ざっくり振り返ってみますと
1月~3月 出張で留萌とか函館などで仕事
2月 地域おこし協力隊の2次試験で道南・八雲町へ
後日採用連絡あり
3月 仕事を早めに切り上げ、八雲町に移住
4月 地域おこし協力隊として八雲町に着任
5~6月 この頃にむかつくことやら、クソ落ち込むことがあり、体調を崩す
6月 企画書を書き始める
7月~9月 畜産の研修を受ける・大学の研修に同行する・町内行事に参加する
企画書を続けて書く・理想と現実にブチあたり凹む・諦めかける
10月 道立公園噴火湾パノラマパークにて待望の企画を3日間実施する
11月 抜け殻になる
12月 町で進める人材事業がにわかに動き出す
と、意外にも動き回っていたように思いますが、この動きが関係ないと思っている人にとっては「何をやっているのかわからない」と批判をしてきます。実際、課長経由で「こいつらは何をやっとるんだ」と町長から喝が入ったそうです。その喝というのも、町長が望んでいる行動に対して進展が見られないからで、ぼく以外にも相応の動きをして、活動しているのです。そういったことはSNSで告知等をしていますと、町長だからなのか、ほぼ必ず「いいね」がついているのですが、どうやらそれは「モーション」のようです。だって、「いいね」をしていたとしても、実際に肯定的なコトバは何一つとして入ってきたことはありません。その逆は頻繁に入って来ますが(笑)
笑いごとではないのですが、どうやらそれが町政の実際のようです。
そこには、マチの経済ですとか、様々な問題が絡み合ってくるからこその叱責なのだと思っています。
40歳を迎えますと、格段に「泣く」頻度が増えました。
何かあるたびごとに泣く。
泣き上戸と化しております。
感謝して泣いて。
悔しくて泣いて。
諦めたくなくて泣いて。
大きなことを手掛けて泣いて。
ひとのあたたかさに泣いて。
わかってくれることに泣いて。
気遣ってくれることに泣いて。
「八雲に来てくれてありがとう」と言われるたびに泣きました。
こちらに来てからは毎月泣いております 笑。
想えばそれだけ、移住することに対する「気持ち」が大きかったのかもしれません。
地域おこし協力隊として、八雲町に来てよかったのだろうか?
そういう自問自答が、着任以来続いています。
「こういうのにカネは使うな、もったいない」と考える人は多いです。
公務員に向けられる蔑みというものがどうやらあるようで(聞かされてはいます)、あまり町中で役場のかたを見かけることは少ないです。
考えが足りないということは十分にありえます。先行したイメージというものです。
それでその人はいいのだと思います。理由は「保身」によります。
また、批評する人が多くなりました。平成の世になってからは格段という域を超えています。まるでおれは言論人だ、識者だ、納税者だという雰囲気をバリバリ出して、わたしは考えてるんだぞという空気を出してくるようになりました。
「言論の自由」があるから、どのような意見を言うのも自由ですが、その「自由」が大事なことを「遅らせてしまう」ことも考慮しなくてはなりません。
行政というものは、長期スパンで物事を見ます。
しかし住民は、比較的短期スパンで物事を見ます。
そこの食い違いもありますし、行政の業績の良し悪しにもよりますが、役人をいびっていたとしても、良くも悪くも何も変わることはありません。
まぁ、自身の立場そっちのけで言う人がいますが、内心
「じゃあ、ご自身でそれをやってよ」
と言ってみたいものです。
だいたい、口ごもるか、「それはわたしの役割じゃない」と言いますからね。
他の人にやってもらおうなんていうのは、甘い考えです。
協力隊という立場に立ちまして、痛いほどそれがよくわかりました。
「誰かがやってくれるだろう」という風潮を期待してはダメです。
意見に出して言うくらいなら、自分でやったほうがましです。
それがこの町に着任して、痛感したことでした。
これまで僕と逢ってきた人が、ここに来てからの涙を流す姿を見て果たしてどう思うでしょうか。
同感する人、けなす人、無関心な人などいると思います。
やはり人間は、自身の利益になることを中心にその興味を示します。
興味を示さないことに関しては、冷徹なほどドライです。
しまいには、「警察に通報する」なんて脅しも 笑。
いまとなっては、「はいはいどうぞ~」ですな。
それを言えば自身の「安全地帯」は脅かされないと考えているのかなぁと。
それってさ、何も「特定のひとり」ではないということを、知らなくてはなりませんよ。
自分の気持ちが伝わらなくて泣いたこともありました。
どうしてこんなに意思疎通が出来ないんだろうかと。
でもどこからかこう考えるようになりました。
どうやれば、相手に伝わるのだろうか、と。
それは今でも考えています。
どうしたらこの人の心を開くことが出来るだろうか、みたいなことですね。
そのように感じるのは、いまある立場の影響かもしれません。
しかし、自身であがいてもがいて、感得しなければ意味がないと考えております。
評価しても反省しても、なんだかんだいいつつ、自身の行動と決意に納得していますし、それを評価したいと思っています。やるときはやるんだなと(笑)
1年目の任期は来年の3月末までです。
残り3か月ですが、1年の行動を後悔しないようにしていきたいと思います。