正月休みのため、自宅にいる間は絶えず録画していた番組を視聴しております。
昨日は家から出ることがありませんでした。歩数めっちゃ少ないと思います・・・
そんな中で視聴した番組で、印象に残ることがありました。
その番組はそのテレビ局を代表する番組のひとつで、身体を鍛ええるだけではなく、運動神経などにおいて高度なセンスを要求されるものとなっており、もうかれこれ20年ほど続いている長寿番組なのだそうです。
かといってセットを組むと大規模になってしまいますので、放送は年に1・2度がせいぜいになってしまうのですが、毎回楽しみに見ています。
最近の傾向としてはその競技に挑戦していた第一世代が一線を退き、第二世代、そして第三世代が台頭しつつあるという状況と認識しています。昨今ではアイドルグループのメンバーも参戦しているということもあり、認知度の中身はがらっと変わったのではないでしょうか。
そのステージは全部で4つあり、参加者は毎回100名までと定められているのですが、まず最初のステージで全体の8割から9割の挑戦者が脱落します。その後のステージも難関続きなのですが、そこを巧みにクリアしていく姿は、努力の賜物という一言だけでは表現できない「何か」が伝わっていました。
印象に残ったのはその中の2つめのステージ。
その挑戦者はこれまでにも参加してきているのですが、なかなか前に進むことができないでいました。その方は芸能人なのですが、週に5回、他の参加者の練習施設に赴いて練習をしてきたそうです。普段の仕事もあるはずだと思いますが、ここまで来ると本気を通り越した熱意に見えます。
結果、その挑戦者は2つ目のステージを「初めて」クリアし、次のステージに進みました。
ここをクリアすればあとは最終ステージを残すのみという状況なのですが、このステージも鬼難しいことで知られています。
結果としてたった1名しか通過しなかったのですが、その挑戦者はこのステージをクリアできませんでした。
「得るものしかなかった」
この言葉は、その芸能人の挑戦者が2つ目のステージをクリアした後のインタビューで、人目を憚らず号泣し、絞り出した言葉です。
その背景には、「諦めたくない」という挑戦の姿勢と、その姿勢を応援してくれる他の挑戦者のサポートもあったようです。
これまでの道のりを思い返し、そこにはただ「それ」しかなかった、一切ネガティブなものはなかったんだよと語っている様を見て、純粋に感動しました。
結局3つ目のステージでクリアは出来なかったのですが、その時も悔しさを出すのではなく、手を合わせて「ありがとうございました」「また来ます」と宣言していました。
その姿を見て、とても羨ましく、とても素晴らしく感じました。
このようなセリフを言うことは、とてもかんたんだと思います。
でも実際に「得るものしかない」状況と認識しているかどうかは、とても難しいです。
「言うは易し」そのものです。言葉では言いますが、態度としては・・・というのがごろごろ転がっています。まぁぼくもその中の一人になってますけど。
だからこそ、そのような境地になれることが素晴らしいと感じましたし、そのように感じることが出来るようになりたいと思ったのです。
自分自身の日常に置き換えると難しく「感じて」しまいます。
しかしそれも「枠」であることだと仮定したなら、それを打ち破るのは容易になります。
札幌に住んでいたときには、お世辞にも「得るものしかなかった」とは言えませんでした。言うことは出来ませんでした。
だったなら、この八雲町に居るときにはたとえ少しのあいだだけでも、そのように言えるようになっていく努力をしようと感じました。