つたわりとどけ。

日常と非日常のはざまから、伝え、届けたいことを個人で探求し、実践します。このたび不定期更新に切り替えました。

打開策は、なんだろう。 -ひとつめ-

本日はお休みをいただいておりましたが、先方の要望で午前中のみ出勤していました。

 

 

というのも、協力隊の仕事の中に「担い手増加」という課題がありまして、先日商工会経由で会員企業向けに打診した内容の返信があった企業に対して一度顔合わせしたい旨の連絡を取っていたのです。既に何社かの訪問予定が入っているのですが、この日ならということでなんとか時間をつくっていただいたこともあり、休みのいち時間を割いて訪問をしてまいりました。

 

 

お話を伺いますと、訪問した会社の社長さんは2代目で、以前は町の移住政策に深くかかわっているかたでした。当時のことを話として聞きますと、かつて八雲町は移住に対してかなり「本気」であったことがわかりました。

 

しかし現在はと言いますと、正直これという政策はないです。

他の地域と比べますと、手厚い内容とは言えません。

手厚さを求める必要は決してないのですが、これでは「移住推進に対して乗り気ではない」と言われてもおかしくないものとなっています。

 

そうなると、聴こえてくる町の姿勢と実際とでは大きく異なります。

こちら側としては、大いに悩むところです。

 

 

かといって、このままという訳でもないようです。

通常の役務も役場はもちろんありますが、何かしらの新しい動きを起こそうとは想っているようです。あとは「人」ですね。それは民間の企業に勤める方のほうがよーくわかっていらっしゃいます。

 

民間は「本気」になりたがっています。

あとは役所が腰を上げるかどうかです。

面倒事を面倒と思わず、とことん首を突っ込む覚悟があるかどうかだと思います。

 

嫌われている役場の人間もいれば、好かれている人間もいます。

この違いは何?と考えますと、性格だけの話ではないはずです。

 

与えられた仕事をどのようにこなしているか。

そこが打開策の大きな要素なのではないだろうかと思います。

 

 

民間企業さんから専門的な立場でいろいろお話を伺っていますと、興味深い内容がどんどん出てきます。すぐに出来る・出来ないはもちろんありますが、少なくともぼくが協力隊に応募した際、移住促進も役務の内容としてあったからです。

しかし実際は協力隊云々よりも前に、役場が本気ではない。

理由はいろいろあるようなのですが、そういった実情を聞き、とてもあべこべさを感じました。

 

 

 

都市部も地方も、抱えている課題は一緒だと思っています。

あとは土地特有の問題のあるなしで、違いと言えば規模だと考えています。

そう考えると、財源の割り振りはあるとして、とりあえずという感覚は微塵もなくすようにしないとなりません。感覚というか志としては、永遠に「まちづくり」を行っていくという気概でなければ、一気にその町は荒廃していきます。

 

ここでなんだかんだ言ったとしても、所詮は机上のことです。

それはどこそこに対して言っている批判も含めてです。

たとえ定年になって年金生活になったとしても、批判していいことはありません。

批判だけしていたとしても、住んでいる町がなくなってしまったら、その原因は批判した先の行政だけではなく、その批判した人にも向けられます。

 

だって、批判している「だけ」なんですから。

つまりは、いつまでも偉そうに批判ばかりしてんじゃねぇぞってことですね。

ぼく自身も気をつけます。

だって、この地に定住することを決めましたから、八雲町が無くなっては困るのですから。