つたわりとどけ。

日常と非日常のはざまから、伝え、届けたいことを個人で探求し、実践します。

打開策は、なんだろう。-ふたつめ-

昨日夜ですが、八雲商工会主催の生涯学習事業の講演会に行ってまいりました。

 

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テーマは「八雲の食」。

 

八雲牛バーガー誕生の経緯と、八雲で作られているチーズについての講演と試食が設けられました。

 

 この講演会は会費制となっていましたが八雲町に代表される食品の試食が出来るということもあり、参加して参りました。

 

講演会はおよそ1時間30分。

お酒もいただいたのですが、勉強になった講演会でした。

 

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「目を引くものが欲しい」

 

自分のマチに目を向けさせるための材料は多ければ多いほどいい。

また、なければつくろうというのが、自然な流れであると思います。

 

八雲牛バーガーは本州での催しの際に目を引くアイテムとして考案され、実際に用意した数を売り切るという結果をもたらしています。

 

 

北海道産の食べ物は、もうすでに好評を得ているほか、高い評価も受けています。

その食材をひとつの食べ物に集中させることで、その土地の魅力や価値が何倍にも膨れ上がる可能性を秘めていることは、言うまでもありません。

 

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講演は短時間でしたが、そこには「熱い想い」があることがわかりました。

このマチをどうにかしたい!と思っていらっしゃる人は、実際にいるという訳です。

行動にするかどうかは、その人の立場次第なのかもしれません。

行政は仕組み上の関係で、どうしても数歩遅くなると思います。

でも、遅くなってもいいと思うのです。

大事なのは「気持ちが見えるか」だと思うからです。

それは地域おこし協力隊も同様です。

やりがいがあるかないかと言われたりもしますが、どこかで自分の琴線にふれるものは何かしらあるのではと思っています。

 

 

講演のあとに、試食会が行われました。品目は

 

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八雲チーズ工房のチーズ

 

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八雲町の地ビールである熊石伝説

 

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同じく八雲チーズ工房のドリンクヨーグルト

 

 

そして

 

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八雲牛バーガーになります。

 

バーガーですが

 

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てりやきバーガーになっています。

 

お肉は比較的普及している八雲牛を使用し、八雲のお野菜なども盛り込み、バーガー専用のバンズを開発したという逸品です。

 

八雲町にはいくつかのお肉があり、牛肉だけでも5種類ほどあります。

すべて町内でいただくことが出来るわけではありませんが、これは八雲町のポテンシャルの高さ、「どうにかする」ことに対するカードの多さを示しています。

 

 

 

さて味は、と言いますと

 

チーズ・・・とてもフレッシュです。ミルクの味が十分に感じられ、クセのない味です。

 

ヨーグルト・・・一般的な飲むヨーグルトとは違う味。酸っぱくないし、甘すぎもしない。牛乳の味がほんのり感じられ、ぐいぐい飲める印象を持った。

 

熊石伝説・・・熊石にある海洋深層水を使用したビール。製造は札幌で行っているため単価は高め。しかし町内で販売しているところは今のところ1か所のみ。他は旅館の食事時に提供するのみというレアさ。ピルスナーとなっているため、とても飲みやすく甘みを感じさせるビール。

 

八雲牛バーガー・・・これまで某大手ハンバーガーチェーンのものを多く食べてきたためか、バンズの主張がとてもよかった。お肉は少し硬めに感じたが、とても食べさせる食べ物で、充分に満腹感を得た。チーズもよくマッチしており、食べごたえを感じた。

 

 

もっとこうしたほうがいい!という点はあろうと思うのですが、こういった場に役場も顔を出したほうがいいのではと思います。

 

 

ハンバーガーもヨーグルトもチーズも、既に北海道では多くの場所で商品化がされており、背比べが大変な状況にあります。だからといって「これでは勝負できない」と見てしまうのは完全な見誤りだと思っています。

 

これまで様々な地域の食べ物をいただいてきましたが、その地域の特色があります。比較されることもあるでしょうが、基本はそこで独自性を打ち出すことができると思います。最初から「他の地域にもあるし・・・」に代表されるような、反応の薄さを見せるのは一番やってはいけないこと。これから誰も考えたことのないものが出てくるのであればまだしも、今後はそれぞれの食材のポテンシャルが変わっていくことにシフトしていくのではないかと見ているからです。救世主は来ないです。だから、どうやったら今あるもので道をひらくことができるだろう?と、官民が一緒に考えて、前に出ていかなくてはならないのではと感じました。

 

こういうをみて「威勢がいいねぇ」とか言われるんでしょうけどね 笑。

威勢すら見せない人は、人の前に出ない人です。

存在がわからない時点で、活きていないも同然なのではと感じました。

 

出来ることは限られてしまいますが、可能な範囲でならば、ひとつのものをゴリ押ししたいという気持ちが湧いてきました。いろいろ言う人はいるでしょうが、世間が注目したらこっちのものです。逆に他から声がかかるでしょう。反対の意見を打ち消す命の張り合いを、どこかでやってみたいと思わせた出来事でした。