空
大空
青空
茜空
空にもいろんな言い方があるしいろんな色がある
ふさわしいと思うのは やはり青だろうか
空はよく大海原に譬えられる
道なき道をゆく開拓者のように表現しては
己が為さんとすべきことをただ鼓舞する
地上にははっきりと道があるが
空にはこれといった道はない
架空の道を引いているだけだ
空を見ていると
正しいこともそうでないことの線引きがないように思えた
とにかくそこには人の判断や評価が入っていて
とにかくそこには人の教義や信条や正義感が入っている
そして線引きをしたがるのだ
あたかも自分が全知全能の神のように
普段は神やその他の偉大とする存在にすがっているのに
これまで自分の色は青としてきた
これは単純に好きな色だからだけど
自分を表現する代表的な色として
この青がしっくりくるとまでは思っていなかった
青は意外と身近にあり
そして遠い空 そして宇宙にまで広がっている
この青には孤独が混じっているし
孤高も含まれている
そして誰かと手をつなぎ
共に歩む要素も含んでいる
はっきり言おう
ぼくは幻想的な人間で
そしていて往生際の悪い人間だ
だから空を眺めては望みを抱く
だから青を見つめては思いを馳せる
ぼくは悲壮的な人間だ
なかなか楽観的にはなれない
だから空を眺めては過ぎた時間をひたすら惜しむ
1,2000年前からずっとだ
ぼくは全身が寂しさでできていて
全体が悲しさでできている
それを表す色が青なのかもしれない
青にもいろんな青があって
鮮やかな そして深いものまで
その環境に感化されていく
変幻自在の青なんだ
今その場所から見える青はどんな色だろうか
まだすべての青を見ていないのだとしたら
ぼくはこの先どこにいけばいい?
誰かが「それは間違っている」と言い切ることでさえ
ぼくはその査定に当てはめず 事を起こそうとするだろう
何故ならばそれは人間の倫理観という世界で動くのではなく
わたしの物語において既に書かれているなのだ
誰かの評価のためではなく
自分が求める青を見たいがためなのだ
明日はどんな空が待っていることだろう
理解されなくていい
受け容れられなくてもいい
ぼくは独りでblueになっているから