つたわりとどけ。

日常と非日常のはざまから、伝え、届けたいことを個人で探求し、実践します。

【詩】痛みと疲れ

身体の右側が特に痛く

 

重いものを持った途端に悲鳴を上げた

 

傷は癒えている途中だと言わんばかりの

 

軋んだ声を張り上げた

 

 

 

吐く息が重く

 

足取りも重い

 

これから何が起こるかわからないであろう展開に

 

生きた心地がしなくなる

 

この数時間で老けていくのを感じた

 

 

 

 

激流の中においては

 

石ころひとつはおよそ何の役にも立たない

 

その事実をわかりながらもどうにかできないかと思うのは

 

余計に力が入ってしまうのだと思う

 

 

 

「やるべきことをやってください」

 

遠くから厳しく そしてとても優しい声がした

 

その声を反芻しながら

 

治りが遅くなったとしても

 

疲れが癒えることなくても

 

その一瞬を 今を

 

持ちうるすべてで取り掛かる

 

それが不器用なりの背中なのだ

 

 

 

 

 

 

誰も見ていないその部屋で

 

遠くから自然の声がする

 

その声に交じって

 

背中を押す想いがある