【詩】籠る
周りからの接触が一切なくなると
どうしても後ろ向きの考えしか浮かばなくなる
そうやって自分を貶めていって
元の場所に戻ることが難しいくらいに
普通に考えれば日常を過ごすので精一杯であるはずなのに
自分が静かであるとどうも不安になってくる
ツンデレとは思っていないが
どうにか構って欲しくて
ときには構わないで欲しいと思ってしまう
自分でも面倒くせぇと思う
こんな奴、と
籠る時間はいつしかなくなった
籠ることが出来たのは都会にいたときだけだった
いまはもうそうもいかない
それはもう 苦行でしかない
自分は苦しむことを選択したのだと思いだした
このままいけば冬が来る
そのうちみんな更に忙しくなって
たまにばったり会ったときくらいしか
自分のことは思い出さなくなるだろう
それはそれで悲しいのだけれど
やはりそれが現実なのだ
イメージはしていなかったけれど
どこかで特別な存在として見てもらいたかったのだと白状する
だから余計に面倒なのだと思う
だから余計に離れていくのだと思う
だから籠ってしまうのだ
籠った中にひとすじの光が射しても
そこには苦しみしかない
だから光が見えても
素直に嬉しいとは思えないのだ
籠っているからこそのことがある
それに意味があるかはわからないけど