つたわりとどけ。

日常と非日常のはざまから、伝え、届けたいことを個人で探求し、実践します。

【詩】特別社会

他人にさも偉そうに語るときには現実やお金を引き合いに出してこき下ろすが

 

これが自分に対してだと夢物語からスピリチュアル

果てには運命や特別感を盛り込んで自分は幸せ者だと引き立てる

 

どんなに現実的な人間であろうと どんなに現実逃避をしている人間だろうと

どうやら自分自身は特別で 救われなければならない存在であると定義したいらしい

 

その上に建設した正しさという建物で自身の地位を誇示することは

結局は死後の世界などではなく現実世界における優位性を示したいだけなのだと知る

 

 

 

 

 

それはまるで

 

自分は1円でも払う税金を少なくしたいが

1円でも多くもらえる公金は手にしたいと言っていることと同じ

 

その光景を遠くから見ていると

 

誰もが自分がいちばん可愛いのだなと毒づいてしまう

 

 

 

 

自分が特別だと勘違いすることはよくあることで

 

逢いたいと言ったものの他の人の名前を出された時の落胆さほどみじめなものはなく

昨日まで運命だの永遠だのと囁いてた恋人が翌日には顔すら向けない

 

そんなことばかりと経験するから

自分は社会から離れたほうが周りのためになるのだと考えてしまう

 

 

 

 

 

痛感したことは

自分は特別でも何でもなく

平凡にも満たない嫌われ者

 

 

だから今日もスマホは静かで

周りにはカラスと牛の声しかしないのだ